透過モード

透過モードは、パソコン等のCOMポートとメディアコンバータを接続し、LANを通じて他の場所にあるメディアコンバータに接続された他の機器にアクセスするモードです。
透過モードでは、メディアコンバータ独自のデバイスドライバは使用しません。

透過モードは、2つのメディアコンバータを2台1組で利用します。
RS-232/422A/485ケーブルの延長をネットワーク(LAN)ケーブルで行なうイメージで使用します。

本体のロータリースイッチ(または、設定ユーティリティ)で、メディアコンバータの機器IDが指定できます。
2つのメディアコンバータの機器IDを同一の値に指定することで、一組となります。

本体のロータリースイッチで機器IDを指定する場合、ロータリースイッチの制限で、最大15組までの利用となります。
設定ユーティリティで機器IDを指定することで、最大254組まで利用できます。
詳細は、[設定ユーティリティ] - [編集] - [基本設定]を参照ください。

相手機器との通信条件(ボーレート、パリティ、ストップビット等)を、設定ユーティリティでメディアコンバータに設定してください。
通信条件を合わせるだけで、現在お使いのシリアル通信プログラムを変更することなく、機器間のアクセスできます。
詳細は、[設定ユーティリティ] - [編集] - [基本設定] - [詳細細設定]を参照ください。

なお、透過モードは、設定ユーティリティで設定された静的な通信条件でのみアクセス可能です。
ボーレート等の通信条件の動的な変更しながらの通信には対応しておりません。

 

■透過モードの主な用途

RS-232Cの仕様ケーブル長(最大15m)を越えた場所にある機器を制御したい場合に有効です。
RS-422A/485ケーブル一部を、ネットワークケーブル(有線LAN)または、無線(Wi-Fi)に置き換えできるため、ケーブル敷設を容易にすることができます。

 

関連項目

透過モードの機器構成と結線
[設定ユーティリティ] - [編集] - [基本設定]
透過モードの動作確認
サンプルプログラム
透過モードでの注意事項