コンフィグレーションは、デバイスにアクセスする際に使用するデバイス名を設定するツールで、 一部デバイスのハードウェア設定やファームウェア更新、診断レポートの出力等に使用します。
キャラクタベースで、メニューから数字またはアルファベットでコマンドを選択し、Enterを押下することにより、設定操作を行います。
API-CNT(LNX)は、ドライバを起動して、設定ファイル(contec_cnt.conf)を/procにコピー することにより、デバイスを使用可能になります。
デバイスドライバの起動と停止は、ドライバ起動スクリプト(contec_cnt_start.sh)と ドライバ停止スクリプト(contec_cnt_stop.sh)によって行います。
コンフィグレーションは、設定ファイルと共に、これらのスクリプトファイルを生成します。
設定メニューは、環境変数LANGの値により日本語と英語を切り替えていますが、起動時にオプション を指定することで、メニューの言語を選択できます。
-j : メニューを日本語で表示 -e : メニューを英語で表示
コンフィグレーションを起動すると、以下のような画面が表示されます。
※コンフィグレーションの起動には管理者権限が必要です。
各種コマンドを選択し、Enterを押下することで、デバイスの設定や検出、診断レポートの出力が可能です。
コンフィグレーションで使用するコマンドを紹介します。
実行できるコマンドは、対象のデバイスにより異なります。
デバイス名を設定します。
他のデバイスと同じ名前を付けることはできません。
アプリケーションからデバイスを指定する際は、このデバイス名を指定します。
有線LANネットワークの設定を行います。
ファイアウォール設定で、イベント通知とサンプリング機能(UDP:0x501F)の許可を設定します。
未登録の場合、ETHデバイスのイベント通知とサンプリング機能は利用できません。
登録済みの場合、PC側のポートが解放され、ETHデバイスのUDP:0x501Fからの接続などを許可します。
ETHデバイスが検出されると、デフォルトでETHデバイスのUDP:0x501Fが許可されます。
割り込み通知信号を出力するGPIO番号
HATサイズのCPI-CNT-3201Iは、割り込み通知信号を出力するGPIO番号を指定できます。
GPIO番号は、CPI-CNT-3201I上のDIPスイッチ指定と、設定ツール(コンフィグレーション)上の指定は合わせる必要があります。
詳細は、「CPI-CNT-3201Iの割り込み通知信号を出力するGPIOピン設定」を参照ください。
■診断レポート機能
お客様が使用されている環境の診断レポートを出力する機能です。
診断レポートには、お客様のPC環境や接続されているデバイスの状態などが記載されます。
デバイスが接続されていない状態でも、PC環境などの情報が診断結果として出力されます。
サポートセンターにお問い合わせされる際には、本レポートを添えてお問い合わせください。
診断レポート出力機能をご利用頂く手順を、以下に示します。
①コンフィグ画面で 「e」 を選択し、Enterを押下ください。
②診断レポートを出力するデバイスを選択し、Enterを押下ください。(デバイス一覧記載の番号を選択ください。)
すべてのデバイスの診断レポートをを出力する場合は「a」を選択し、Enterを押下ください。
③カウンタ値の変化を確認した後「y」を選択し、Enterを押下下さい。
④ステータス変化を確認した後「y」を選択し、Enterを押下下さい。
診断レポートは実行したコンフィグレーションと同じ場所に保存されます。
■診断レポート例
診断レポートの例を以下に示します。
診断レポートには、お客様のPC環境及びデバイスの動作確認結果が記載されます。