機能
スレーブ機器を初期状態(電源投入時)にするコマンド(SDC・DCL)の送信を行います。
書式
Ret = GpibSendDeviceClear ( Id )
引数
Id [ VB.NET: Short ][ C, C++: short ][ C#: short ]
DevIDを使用する場合:
GpibSetAddrInfoでSDCを送信するスレーブ機器のアドレスをリスナに指定します。
DCLを送信する場合はリスナには-1を設定してください。
トーカには-1を指定してください。
(複数のスレーブ機器に同時にSDCコマンドを送信する場合はこちらを使用してください)
EqpIDを使用する場合:
指定したEqpIDが持っているスレーブ機器のアドレスにSDCコマンドを送信します。
戻り値
Ret [ VB.NET: Integer ][ C, C++: long ][ C#: int ]
0 |
正常終了 |
10001 |
無効なIDが指定された |
10002 |
ドライバを呼び出せません |
12821 |
GpibSetAddrInfoによるアドレス指定間違いです |
12840 |
非同期関数の実行中 |
22823 |
デバイスがスレーブ(非コントローラ)の時に、マスタ(コントローラ)用の関数を実行しました |
22841 |
GpibStopAsyncによる強制終了 |
22842 |
強制終了キーによる終了 |
22844 |
タイムアウト |
22845 |
接続機器なし(GPIBエラー) |
22847 |
他のプロセスが使用中 |
初期値
なし
説明
スレーブ機器はDCL・SDCコマンドを受信してもトーカ・リスナ・コントローラ状態は初期化されません。
トーカ・リスナ・コントローラ状態を初期化する場合はGpibSendIFCを使用してください。
DCL・SDCコマンドを受信時のスレーブ機器での動作は機器によっては完全には電源投入状態に戻らない場合があります。
詳しくは使用機器のマニュアルを参照してください。
使用例
DevIDを使用する場合:
C言語 |
short Talker, ListenerArray[15]; Talker = -1; ListenerArray[0] = -1; Ret = GpibSetAddrInfo ( DevId, Talker, ListenerArray ); Ret = GpibSendDeviceClear ( DevId ); |
アドレス1のスレーブ機器とアドレス2のスレーブ機器を初期状態にします。(SDCコマンド送信)
C言語 |
short Talker, ListenerArray[15]; Talker = -1; ListenerArray[0] = 1; ListenerArray[1] = 2; ListenerArray[2] = -1; Ret = GpibSetAddrInfo ( DevId, Talker, ListenerArray ); Ret = GpibSendDeviceClear ( DevId ); |
EqpIDを使用する場合:
指定したEqpIDのスレーブ機器を初期状態にします。(SDCコマンド送信)
C言語 |
Ret = GpibSendDeviceClear ( EqpId ); |
関連項目