Q: CAN通信が全くできない

A:

CAN通信のビットレート設定の不一致が原因で、CAN通信が全くできないことがあります。
CAN通信が全くできない原因は、いろいろ考えられますが、まずは、ビットレート設定を確認されることをお勧めします。

基本的に、通信対象のCANデバイスのビットレート設定値は、同じ値するのが一般的です。

他社のCANデバイスのビットレート設定は、各社から提供されているデバイスの解説書を参照してください。
当社のCANデバイスは、CAN 2.0B通信と、CAN FD通信とで、ビットレート値を確認する関数が異なります。
各通信の種別の関数は、以下の通りです。

 

■CAN 2.0B通信の場合

 設定されているビットレートを確認する場合は、CanGetCanTiming関数を利用します。
 CanSetCanTiming関数を使って、ビットレート設定を行います。

 詳細は、各関数の関数リファレンスを参照ください。

 CAN 2.0B通信については、「CAN2.0B通信とCAN FD通信の違い」を参照ください。

 

■CAN FD通信の場合

 設定されているビットレートを確認する場合は、CanGetCanFdTiming関数を利用します。
 CanSetCanFdTiming関数を使って、ビットレート設定を行います。

 詳細は、各関数の関数リファレンスを参照ください。

 なお、CAN FD通信は、2種類のビットレート設定ができます。
 異なるビットレート値を設定する場合は、「CAN FD通信ができない」も参照ください。