戻り値一覧

戻り値が0のときはコマンドは正常に実行されています。
戻り値は16bit構成になっており上位8bitはIFC,SRQ受信ステータス、下位8bitはエラーステータスを示します。

※Ver3.20より、上位バイトはデフォルトでは付加しないように仕様変更しました。
 上位バイトを使用する場合にはGpUpperCodeを参照してください。

 

戻り値の見方

image\ErrCode_wmf.gif

上位バイト(8bit):

戻り値

エラー内容詳細

0 (000H、  0)

IFCおよびSRQは受信していません。

1 (100H、256)

SRQを受信しました。

2 (200H、512)

IFCを受信しました。

3 (300H、768)

SRQおよびIFCを受信しました。

 

全対象ボード共通

下位バイト(8bit):

戻り値

エラー内容詳細

0

正常終了

コマンドの処理が正常に終了したことを示します。

1

デリミタおよびEOI受信終了

デリミタコードおよびEOIを受信し受信動作が正常に終了したことを示します。
シリアルポールで正常終了(SRQ送出機器あり(RQSビットONかつEOI受信終了))

2

EOI受信終了

EOIのみを受信し受信動作が正常に終了したことを示します。

80

I/Oアドレス・エラー、GpIni未実行エラー

GPIBの初期化を行ったが指定したI/OアドレスにGPIBボードがなかった、または他の関数においてGpIniが実行されていないことを示します。

82

 

デバイスアクセスエラー

プロパティページの共通・詳細設定が正しく設定されていない可能性があります。

②デバイスを正常に認識できていない可能性があります。
 特にUSBデバイスの場合、供給電力不足や周辺環境のノイズが原因となる場合があります。

③デバイスドライバが正常にインストールされていない可能性があります。

④ドライバNo.が誤っている可能性があります。
 詳細は、「複数枚のボードを同時に使用するには」を参照ください。

⑤メモリ割り当ての失敗の可能性があります。ただし、ほとんど発生しません。

128

受信データ域オーバー、RQSビットONを受信できなかった

①FIFOおよびDMAを使用しないでデータ受信を行ったときに、受信予定数を超えるデータを受信したことを示します。(受信動作は終了しています。

 よって、受信予定数を大きくして実行するかまたは、コマンド数を0にして再度受信動作を行い残りのデータを取ってください。
 (デリミタコードに誤りがある場合も発生する恐れはあります。)

②シリアルポール実行時に、RQSビットONを受信できなかったことを示します。

140

非同期関数の実行中

非同期系の関数が現在実行中であることを示します。

141

非同期関数の強制終了

非同期系の関数の実行がGpStopAsync() によって中断されたことを示します。

190

Eventオブジェクトが生成できなかった

各関数内部において使用するEventオブジェクトが生成できなかったことを示します。

200

スレッドが生成できなかった

スレッドの作成に失敗したことを示します。

201

他のイベント発生関数が実行されている

GpSetEvent、GpSrqEventEx、GpSrqEventのいずれかを実行中に他方の関数を実行した場合を示します。
これらの関数は互いに排他の関係にあります。

210

DMAチャネルが設定できない

DMAのチャネルの設定に失敗しました。このチャネルは他のデバイスが使用している可能性があります。

240

ESCキーが押された

データおよびコマンド送/受信中にESCキーが押されたために、強制終了したことを示します。
(GpStstopによって、強制終了を行わないようにもできます。)

241

ファイル入出力エラー

①検索したが、指定したファイルが見つかりませんでした。

②セーブの途中でメディアの残容量がなくなりました。

③指定した書き込むファイルが、リードオンリーでした。

④メディアの割り込みとGPIBの割り込みが重なっています。

242

アドレス指定の間違い

送受信関数でアドレス指定(コマンド配列の設定)に何らかの間違いがあったことを示します。

243

バッファ指定エラー

送/受信関数で与えられたバッファに問題があることを示します。
VBで受信を行う場合は、以下の①または②のようにバッファを確保してください。

(100バイト受信する場合)

①Dim Srbuf As String
 Srbuf = Space(100)

②Dim Srbuf As String * 100

244

配列サイズエラー

①GpCnvStrToDblArray、GpCnvStrToFltArrayで指定した配列の大きさ(ArraySizeよりも、セパレータで区切られたデータブロックの数が大きいことを示します。

②GpCnvDblArrayToStr、GpCnvFltArrayToStrで指定した文字列の長さ(StrSize)よりも変換した文字列の長さが大きいことを示します。

252

GPIBエラー

データおよびコマンド送/受信動作を行ったが、GPIBのプロトコル違反をしたことを示します。
多くの場合、機器アドレスの誤りが考えられます。

253

受信データがありません

デリミタコードのみの受信を行ったことを示します。(受信バイト長=0)

254

タイムアウト

タイムアウト設定の時間分待ったが、データの送/受信が終わらなかったことを示します。

255

不正呼び出し,パラメータ・エラー

①指定範囲外のパラメータが入力され、実行しようとしました。

②「RENセット」ファンクションで発生した場合には、GPIBの割り込みが有効になっていないことを示します。
 詳しくは、各機器のマニュアルを参照してください。

 (a) GPIBボードとソフトウェアの設定が合っていない場合

 (b) パソコンのシステムや他の周辺機器(ハードディスク、サウンドボードなど)の割り込みレベルと重複している場合

 (c) I/O拡張ユニットの割り込み信号が許可(イネーブル)に設定されていない場合

③スレーブ時、マスタのコマンドを実行しようとしました。

④マスタ時、スレーブのコマンドを実行しようとしました。