機能
ワイヤレスI/Oデバイスで入力ビットから複数ビット入力します。
書式
Ret = DioInpMultiBit ( Id , &BitNo[0] , BitNum , &Data[0] , &Timestamp , Mode )
引数
Id
[C: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
DioInitで取得したデバイスIDを指定します。
BitNo
[C: short * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_short) ]
入力論理ビット番号を配列に入れて、その配列の先頭アドレスを指定します。
BitNum
[ C: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
BitNoで指定したビット数を指定します。ビット数の最大値は256です。
Data
[ C:unsigned char *] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_ubyte)
]
入力データを格納する配列の先頭アドレスを指定します。
Timestamp
[ C: unsigned short *] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_ushort)
]
タイムスタンプを格納するアドレスを指定します。
Modeで参照先を親機に指定した場合、前回の更新からの時間が格納されます。
Mode
[ C: unsigned char] [ Python: ctypes.c_ubyte
]
入力データを参照する先を指定します。
定義 |
値 [Dec] |
意味 |
DIONET_MODE_DIRECT |
0 |
子機の入力データを参照します。 |
DIONET_MODE_AP |
1 |
親機の入力データを参照します。 |
戻り値
Ret [ C: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
定義 |
値 [Dec] |
意味 |
DIO_ERR_SUCCESS |
0 |
正常終了 |
DIO_ERR_DLL_INVALID_ID |
10001 |
無効なIDが指定されました。 |
DIO_ERR_DLL_CALL_DRIVER |
10002 |
ドライバを呼び出せません(ioctlに失敗)。 |
DIO_ERR_DLL_BUFF_ADDRESS |
10100 |
データバッファアドレスが不正です。 |
DIO_ERR_SYS_NOT_SUPPORTED |
20001 |
このデバイスではこの関数は使用できません。 |
DIO_ERR_SYS_BIT_NO |
20102 |
ビット番号が指定可能範囲を超えています。 |
DIO_ERR_SYS_BIT_NUM |
20103 |
ビット数が指定可能範囲を超えています。 |
その他のエラー(参照:エラーコード詳細)
初期値
入力データの初期値は、外部機器がつながっていない状態では0です。
説明
入力ポートから複数ビット入力します。この関数を呼び出す前に、BitNoで指定する配列に、入力したい論理ビット番号を設定しておく必要があります。配列Dataには、BitNoで指定した論理ビットの順番に入力データが格納されます。入力データは0か1です。
データ取得の方法として、親機に保存されているデータ取得と子機のデータを直接取得する2種類を選択できます。
それぞれの取得方法の特徴についてはワイヤレスI/Oの仕様をご参照ください。
データ取得方法で、親機に保存されているデータ取得を行う場合、親機に保存されているデータのタイムスタンプが取得できます。
タイムスタンプは前回の更新からの時間を秒単位で返します。
子機の更新間隔よりもタイムスタンプが長い場合、子機からのデータが何かしらの理由により親機に到達していないことになります。
親機に保存されているデータの有効性確認にご使用ください。
使用例
C |
Ret = DioInpMultiBitSR(Id,
&BitNo[0], BitNum, &Data[0], &Timestamp, Mode); |
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|
Python |
Ret = cdio.DioInpMultiBitSR(Id,
BitNo, BitNum, Data, ctypes.byref(Timestamp), Mode) |
関連項目
DioInpByteSR DioInpBitSR DioInpMultiByteSR 論理ビット