設定ツール(コンフィグレーション)
コンフィグレーションは、デバイスにアクセスする際に使用するデバイス名を設定するツールで、 一部デバイスのハードウェア設定やファームウェア更新、診断レポートの出力等に使用します。
キャラクタベースで、メニューから数字またはアルファベットでコマンドを選択し、Enterを押下することにより、設定操作を行います。
API-AIO(LNX)は、ドライバを起動して、設定ファイル(contec_aio.conf)を/procにコピー することにより、デバイスを使用可能になります。
デバイスドライバの起動と停止は、ドライバ起動スクリプト(contec_aio_start.sh)と ドライバ停止スクリプト(contec_aio_stop.sh)によって行います。
コンフィグレーションは、設定ファイルと共に、これらのスクリプトファイルを生成します。
■起動オプション
設定メニューは、環境変数LANGの値により日本語と英語を切り替えていますが、起動時にオプション を指定することで、メニューの言語を選択できます。
-j : メニューを日本語で表示
-e : メニューを英語で表示
■起動画面例
コンフィグレーションを起動すると、以下のような画面が表示されます。
※コンフィグレーションの起動には管理者権限が必要です。
各種コマンドを選択し、Enterを押下することで、デバイスの設定や検出、診断レポートの出力が可能です。
デバイス設定
診断レポート機能
コンフィグレーションで使用するコマンドを紹介します。
実行できるコマンドは、対象のデバイスにより異なります。
DeviceNameの変更
デバイス名を設定します。
他のデバイスと同じ名前を付けることはできません。
アプリケーションからデバイスを指定する際は、このデバイス名を指定します。
デバイス手動追加
・コンフィグ画面で「a」を選択し、Enterを押下することでデバイスを手動追加することが可能です。
・1-5の場合は、各カテゴリに応じたデバイスを手動で登録可能です。
・6の場合はDEMO DEVICEを追加可能です。DEMO DEVICEについての詳細は、
デモデバイス仕様を参照ください。
ネットワーク設定
有線LANネットワークの設定を行います。
920MHz無線設定
920MHz無線通信に関連する設定を行います。
Wireless Channel
920MHz帯通信の使用チャンネルを設定します。
PAN ID
920MHz帯通信の使用PAN IDを設定します。
「その他の設定」のDevice Modeを「CONPROSYS mode」に設定する場合は 0 固定になります。
Tx Power
送信出力を設定します。
通常は初期値の 20(mW) で使用します。
Bit Rate
ビットレート(通信速度)を設定します。
通常は初期値の 100(Kbps) で使用します。
Request Timeout
親機と子機間の通信タイムアウト時間を設定します。
通常は初期値の 3000(ミリ秒) で使用します。
Aging Time
親機と子機間の接続維持時間を設定します。
初期値は 600 です。
通常は初期値で使用しますが、Data Interval設定を変更している場合、
Data Interval設定の10倍程度の値に変更することを推奨します。
またこの設定を変更する場合、親機の設定も同じ値にすることを推奨します。
設定可能範囲: 60~36000(秒)
Encryption Key
親機と子機間の通信で使用する暗号化キーを設定します。
32桁の16進数で指定し、初期値はすべて 0 です。
親機と子機が通信するには、Encryption Keyに同じ値が設定されている必要があります。
Priority Route
優先したい通信ルートがある場合に、親機の場合はGatewayを、他の子機デバイスの場合は対象子機のDevice IDを指定します。
・Disabled 優先ルートを指定しません
・Gateway 直接親機と通信できる環境の場合は親機を優先します
・ID: 0-127 優先的に中継する子機を指定します
その他の設定
Unit ID
同じ製品を複数使用する場合、番号が重複しないように値を設定します。
Device ID
1台の親機で子機を複数使用する場合、子機の番号が重複しないように値を設定します。
Data Interval
デバイスの入力値を自身の親機へ送信する時間間隔を設定します。
Device Mode
通常は初期値の「Wireless I/O mode」で使用します。
当社製品CONPROSYSシリーズの子機として使用する場合「CONPROSYS mode」を選択します。
Modbus Function
Modbus機能の有効無効を設定します。
Modbus TCP Slaveに対応し、Modbusマスター機能を持つ上位通信機器からのデータ収集や制御を行うことができます。
初期値は Enabled(有効) です。
■診断レポート機能
お客様が使用されている環境の診断レポートを出力する機能です。
診断レポートには、お客様のPC環境や接続されているデバイスの状態などが記載されます。
デバイスが接続されていない状態でも、PC環境などの情報が診断結果として出力されます。
サポートセンターにお問い合わせされる際には、本レポートを添えてお問い合わせください。
診断レポート出力機能をご利用頂く手順を、以下に示します。
①コンフィグ画面で 「e」 を選択し、Enterを押下ください。
②診断レポートを出力するデバイスを選択し、Enterを押下ください。(デバイス一覧記載の番号を選択ください。)
すべてのデバイスの診断レポートをを出力する場合は「a」を選択し、Enterを押下ください。
診断レポートは実行したコンフィグレーションと同じ場所に保存されます。
■診断レポート例
診断レポートの例を以下に示します。
診断レポートには、お客様のPC環境及びデバイスの動作確認結果が記載されます。