仮想COMサーバーとは

外観

仮想COMサーバーが起動すると、画面の右下、タスクトレイ中に、画面に四角が付いたアイコンがインジケータ表示されます。

マウスをアイコン上に移動して、「Virtual COM Server」と表示されることを確認してください。

なお、Windows OSの設定によって、仮想COMサーバーのアイコンが「隠れているインジケーター」に格納されていることがあります。
この場合、画面の右下タスクトレイ中の「^」をクリックして、隠れているインジケーターを展開してください。

 

概要

仮想COMサーバーは、仮想COMモードに設定されたメディアコンバータと通信をするプログラムです。

メディアコンバータのRS-232C/422の送受信データを仮想COMサーバーがハンドリングして、仮想COMドライバに受け渡しを行なっています。
このため、仮想COMポートを使用する場合、仮想COMサーバーが起動している必要があります。

仮想COMサーバは、メディアコンバータのインストール時にスタートアップに登録されていますので、パソコン起動時に自動的に起動します。
シリアル通信設定を設定ユーティリティで変更した場合は、仮想COMサーバを再起動すると設定内容が反映されます。

 

仮想COMサーバーの設定

タスクトレイ内の「Virtual COM Server」アイコンに、マウスカーソルをあて右クリックすると、プルダウンメニューが表示されます。
プルダウンメニューから、メニューを選択することで、仮想COMサーバーを設定することができます。

 

各メニューの内容を、下表に示します。

項目名

内容

優先度変更

仮想COMサーバーの処理の優先度を指定します。「高速」と「普通」が選択できます。

普通:デフォルト設定です。
パソコンを再起動すると「普通」となります。 (*1)

高速:仮想COMサーバーの処理の優先度を高くします。
シリアル通信処理のパフォーマンスは上がりますが、パソコン全体の処理が低下することがあります。

バルーン表示
仮想COM_LAN再接続

LAN断線時の再接続処理の有効・無効を指定します。

有効:仮想COMポートをオープンした状態で、LAN断線後にLANが復旧すると自動的に再接続します。
  アプリケーション側で、再オープンする処理が必要がありません。

無効:仮想COMポートをオープンした状態で、LAN断線後にLANが復旧しても、自動的に再接続しません。
  すでに、アプリケーション側で、再接続の処理が行われている場合は、この設定を無効にしてください。

VERSION情報(A)

仮想COMサーバー(VCOMSRV2)のバージョンを表示します。

再起動(R)

仮想COMサーバーを再起動できます。
設定ユーティリティで通信設定を反映する際は、仮想COMサーバーを再起動してください。

終了(X)

仮想COMサーバーを終了します。
Windowsのスタートメニューからプログラムのスタートアップの「VCOMSRV2」を選択すると、手動で再起動できます。

*1: パソコン再起動時に常に「高速」設定にすることができます。

 スタートアップにある仮想COMサーバーのショートカット(VCOMSRV2)のプロパティを開きます。
  "ショートカット" タブのリンク先の末尾に"/Priority:high"を追記してください。

  例) %SystemRoot%\system32\VCOMSRV2.exe /Priority:high