旧デバイスドライバ API-TOOL(98/PC)を使用されている場合

API-TOOL(WDM)は、Microsoft社が推奨するWindows Driver Model(WDM)に準拠して作られています。Windows98やWindows2000から導入されました。
2002年1月にファースト リリースし、OSサポートや開発ツールのサポートを行っています。

WDMがMicrosoft社から発表される以前の1998年より、当社ではAPI-TOOL(98/PC)デバイスドライバを提供しました。
当社としては、WDM準拠している最新のAPI-TOOL(WDM)の利用をお勧めします。

新API-TOOL(WDM):https://www.contec.com/jp/download/list/driver-software/apipac/

 

旧デバイスドライバ API-TOOL(98/PC)

旧デバイスドライバ API-TOOL(98/PC)は、当社Webサイトからダウンロードできます。
今後、新規OSサポートや、新規デバイスサポートは予定しておりませんが、必要に応じて、ご活用願います。


API-TOOL(98/PC):https://www.contec.com/jp/download/list/driver-software/apipac-w32/

 

現行のAPI-TOOL(WDM)との違いや移行方法など、以下のトピックをご参考ください。

Q1:API-TOOL(WDM)とAPI-TOOL(98/PC)はどう違うのですか?

Q2:API-TOOL(WDM)は、API-TOOL(98/PC)と互換性のあるデバイスドライバですか?

Q3:どちらのデバイスドライバを使用すればいいのですか?

Q4:現在API-TOOL(98/PC)を使用しているのだが、API-TOOL(WDM)に変更できますか?(この逆のケースも)

Q5:あるボードに対して、両方のデバイスドライバで同時に使用できますか?

Q6:API-TOOL(98/PC)は今後サポートされないのですか?

Q7:API-TOOL(98/PC)からの移行方法を教えてください

Q8:デバイスのインストールができない

Q9:診断プログラムが正常に動作しない

 


Q1:API-TOOL(WDM)とAPI-TOOL(98/PC)はどう違うのですか?

A:主に、ボードをアクセスする関数の使用方法が異なります。また、サポートOSやサポート言語にも違いがありますのでご注意ください。


Q2:API-TOOL(WDM)は、API-TOOL(98/PC)と互換性のあるデバイスドライバですか?

A:両者のデバイスドライバには互換性はありません。既存のシステムをそのままお使いの場合は、API-TOOL(98/PC)をそのままご利用ください。新たなシステムの開発や、使用するボードの変更をご検討の場合は、API-TOOL(WDM)の利用をお勧めします。


Q3:どちらのデバイスドライバを使用すればいいのですか?

A:ご使用の環境が、各デバイスドライバのサポート範囲に含まれるかどうか確認してください。両方のデバイスドライバで使用可能であれば、API-TOOL(WDM)をお勧めします。


Q4:現在API-TOOL(98/PC)を使用していますが、API-TOOL(WDM)に変更できますか?(この逆のケースも)

A:はい。現在のデバイスドライバをアンインストールして、新たに使用するデバイスドライバをインストールします。


Q5:あるボードに対して、両方のデバイスドライバで同時に使用できますか?

A:いいえ。1枚のボードには1つのデバイスドライバのみが関連付けされます。デバイスドライバを変更するには、現在のデバイスドライバをアンインストールしなければなりません。


Q6:API-TOOL(98/PC)は今後サポートされないのですか?

A:新しいOSや今後発売されるハードウェアは基本的にはAPI-TOOL(WDM)のみの対応となりますので、既存のシステムをお使いの場合以外はAPI-TOOL(WDM)の利用をお勧めします。


Q7:API-TOOL(98/PC)からの移行方法は?

今までAPI-TOOL(98/PC)を使用していた環境でAPI-TOOL(WDM)を使用する場合、デバイスのインストールを行う前に次のことを行ってください。
これを行わずにデバイスを実装すると、OSが自動的にデバイスをAPI-TOOL(98/PC)と関連付けしてしまう場合があります。
なお、API-TOOL(WDM)でサポートしていないOSのケースも参考情報として記載しています。

※誤った操作や重要なファイルを消してしまわないようご注意ください。

  1. デバイスマネージャーから登録されているデバイスを削除します。
    上記の「多機能アダプタ」(またはマルチファンクションアダプタ)に登録されているハードウェアを削除します。
    ※右クリックでポップアップメニューから[削除]を選択、またはDELキーで削除できます。

  2. INFファイルを削除します。
    INFファイルはWindowsフォルダーの以下の場所にコピーが作成されます。
    このファイルがあると、一旦削除しても、自動的にそのドラ イバがインストールされてしまいますので、削除します。

    Windows Me/98の場合

    Windows\Inf\Other フォルダー中から、以下のファイルがあれば削除します。
    API-AIO(98/PC)の場合:CONTECAio__pi0.inf、CONTECAio__pm0.inf
    API-CNT(98/PC)の場合:CONTECCnt__pi0.inf、CONTECCnt_cb1.inf
    API-DIO(98/PC)の場合:CONTECDio_pi0.inf、CONTECDio_cb0.inf、CONTECDio_pm0.inf

    Windows Me/98以外のOSの場合

    Windows\Inf、またはWinnt\Inf フォルダー中にある以下のファイルから、該当するファイルを削除します。
    oem*.inf、oem*.pnf (*は任意の数字)

    Windows Me/98以外のOSの場合は、WindowsがINFファイルの名前を変更してコピーします。
    その為、ファイルの内容を確認して 削除してください。
    すべてのoem*.*ファイルを削除した場合は、再度ハードウェアのインストール時にINFファイルが要求されます。(弊社のハードウェアだけとは限りません)
    ただし、ファイルがoem1.*しかない場合は、それが該当ファイルになるので削除してください。

    INFファイルの確認方法
    1).メモ帳(NOTEPAD.EXE)等でoem*.infファイルを開く
    2).[version]セクションに以下の文字列があるか確認
      Class=MultiFunction
      provider=%CONTEC%
    3).[strings]セクションに使用するハードウェアが記載されていることを確認
    4).以上が確認できたらファイルを削除します。

  3. 一度Windowsを再起動します。

  4. 再度ハードウェアが検出されたら、デバイスのインストールに従ってAPI-TOOL(WDM)をインストールします。

    検索場所の指定にはメディアドライブのチェックを外してください。
    メディアにチェックすると再度API-AIO(98/PC)がインストールされる可能性があります。

    ・WindowsMe/98等


Q8:デバイスのインストールができない

通常デバイスのインストールに失敗する事はありませんが、過去の例で動作しなかったケースについて解説します。
なお、API-TOOL(WDM)でサポートしていないOSのケースも参考情報として記載しています。

デバイスのインストール権限がない

デバイスのインストールは管理者(アドミニストレーター)権限で行ってください。
他の権限ではデバイスのインストールに失敗します。

デバイスが「その他のデバイス」や「多機能アダプタ/マルチファンクションアダプタ」として認識されている

デバイスのインストール方法を誤ると、API-TOOL(98/PC)がインストールされる場合があります。
また、インストールを途中でキャンセルすると、デバイスが「その他のデバイス」として認識されます。
この場合、インストールされたデバイスドライバをアンインストールしてから、API-TOOL(WDM)のインストールを行ってください。


Q9:診断プログラムが正常に動作しない

PCIボードやPCカードなどのプラグアンドプレイデバイスは、通常診断プログラムが動作しない事はありませんが、以下に過去の例で動作しなかったケースについて解説します。

ノートパソコンでPCカードを使用している場合

使用しているI/Oアドレスが、他のハードウェアと競合している場合があります。
(ただし、デバイスマネージャー上では競合していないと表示されます)
この場合、使用するI/Oアドレスを手動設定で変更してください。

ファイルが破損している場合

このケースもごく稀ですが、メディア内のファイルが破損している事があります。
この場合、全く予期しない動作異常を引き起こす事があります。
最新のデバイスドライバは当社Webサイトからダウンロードできますので、メディアのデバイスドライバが動作しない場合はこちらのデバイスドライバでお試しください。