コンフィグレーションは、デバイスにアクセスする際に使用するデバイス名を設定するツールで、 一部デバイスのハードウェア設定やファームウェア更新、診断レポートの出力等に使用します。
キャラクタベースで、メニューから数字またはアルファベットでコマンドを選択し、Enterを押下することにより、設定操作を行います。
API-DIO(LNX)は、ドライバを起動して、設定ファイル(contec_dio.conf)を/procにコピー することにより、デバイスを使用可能になります。
デバイスドライバの起動と停止は、ドライバ起動スクリプト(contec_dio_start.sh)と ドライバ停止スクリプト(contec_dio_stop.sh)によって行います。
コンフィグレーションは、設定ファイルと共に、これらのスクリプトファイルを生成します。
設定メニューは、環境変数LANGの値により日本語と英語を切り替えていますが、起動時にオプション を指定することで、メニューの言語を選択できます。
-j : メニューを日本語で表示 -e : メニューを英語で表示
コンフィグレーションを起動すると、以下のような画面が表示されます。
※コンフィグレーションの起動には管理者権限が必要です。
各種コマンドを選択し、Enterを押下することで、デバイスの設定や検出、診断レポートの出力が可能です。
コンフィグレーションで使用するコマンドを紹介します。
実行できるコマンドは、対象のデバイスにより異なります。
デバイス名を設定します。
他のデバイスと同じ名前を付けることはできません。
アプリケーションからデバイスを指定する際は、このデバイス名を指定します。
・コンフィグ画面で「a」を選択し、Enterを押下することでデバイスを手動追加することが可能です。
・1-7の場合は、各カテゴリに応じたデバイスを手動で登録可能です。
・8の場合はDEMO DEVICEを追加可能です。DEMO DEVICEについての詳細は、デモデバイス仕様を参照ください。
有線LANネットワークの設定を行います。
920MHz無線通信に関連する設定を行います。
親機と子機間の接続維持時間を設定します。
通常は初期値の 600(秒) で使用しますが、Data Interval設定を変更している場合、
Data Interval設定の10倍程度の値に変更することを推奨します。
またこの設定は、親機と子機で同じ値を設定することを推奨します。
920MHz帯通信の使用チャンネルを設定します。
920MHz帯通信の使用PAN IDを設定します。
「その他の設定」のDevice Modeを「CONPROSYS mode」に設定する場合は 0 固定になります。
送信出力を設定します。
通常は初期値の 20(mW) で使用します。
ビットレート(通信速度)を設定します。
通常は初期値の 100(Kbps) で使用します。
親機と子機間の通信タイムアウト時間を設定します。
通常は初期値の 3000(ミリ秒) で使用します。
親機と子機間の通信で使用する暗号化キーを設定します。
32桁または64桁の16進数で指定し、初期値はすべて 0 です。
親機と子機が通信するには、Encryption Keyに同じ値が設定されている必要があります。
優先する通信ルートを指定します。
Device Mode が「Wireless I/O mode」の場合のみ有効です。
フェイルセーフ機能の設定を行います。
フェイルセーフ状態を発動する条件を設定します。
LinkdownはLANケーブルが断線するなどネットワークのリンクダウンを条件にします。
NoAccessは一定時間アクセスが無かった場合を条件にします。
フェイルセーフ機能で出力を行う出力端子を指定します。
16進数で指定し、ビットが1の出力端子から出力を行います。
※設定例: 出力端子0,1,2,3を使用する場合、Fを指定します
フェイルセーフ機能で出力する出力データを指定します。
16進数で指定し、FailSafe OutBit で1が指定されている出力端子から0または1の出力を行います。
※設定例: 出力端子0,1,2,3の出力を「0,1,0,1」にする場合、Aを指定します
電源投入後、フェイルセーフ機能を無効にする時間を設定します。
ここで設定した時間が経過後に、フェイルセーフ機能が有効になります。
ファイアウォール設定で、イベント通知機能(UDP:0x501F)の許可を設定します。
未登録の場合、ETHデバイスのイベント通知機能は利用できません。
登録済みの場合、PC側のポートが解放され、ETHデバイスのUDP:0x501Fからの接続などを許可します。
ETHデバイスが検出されると、デフォルトでETHデバイスのUDP:0x501Fが許可されます。
デバイスの起動時からデジタル入力のカウンタ機能を開始させる場合にEnabledを選択します。
本設定とは別に、起動後にAPI関数を実行することで開始、停止させることも可能です。
デジタル入力のカウントを行う方向を選択します。
同じ製品を複数使用する場合、番号が重複しないように値を設定します。
1台の親機で子機を複数使用する場合、子機の番号が重複しないように値を設定します。
電源投入時のデジタルフィルタ値を設定します。
API-DIO(LNX)ドライバで使用する場合、本設定とは別に、API関数でも随時設定が可能です。
デバイスの入力値を自身の親機へ送信する時間間隔を設定します。
通常は初期値の「Wireless I/O mode」で使用します。
当社製品CONPROSYSシリーズの子機として使用する場合「CONPROSYS mode」を選択します。
親機を使用せず子機2台で動作させる場合「Peer-to-Peer mode」を選択します。
Modbus機能の有効無効を設定します。
Modbus TCP Slaveに対応し、Modbusマスター機能を持つ上位通信機器からのデータ収集や制御を行うことができます。
初期値は Enabled(有効) です。
お客様が使用されている環境の診断レポートを出力する機能です。
診断レポートには、お客様のPC環境や接続されているデバイスの状態などが記載されます。
デバイスが接続されていない状態でも、PC環境などの情報が診断結果として出力されます。
サポートセンターにお問い合わせされる際には、本レポートを添えてお問い合わせください。
診断レポート出力機能をご利用頂く手順を、以下に示します。
①コンフィグ画面で 「e」 を選択し、Enterを押下ください。
②診断レポートを出力するデバイスを選択し、Enterを押下ください。(デバイス一覧記載の番号を選択ください。)
すべてのデバイスの診断レポートをを出力する場合は「a」を選択し、Enterを押下ください。
③入出力確認の為に、デバイスからケーブルを取り外してください。
「y」を選択し、Enterを押下後、診断レポートは実行したコンフィグレーションと同じ場所に保存されます。
※ケーブルは端子部に接続されているケーブルを抜いてください。
USBケーブルやLANケーブル、電源ケーブルを抜いた場合は、正常に診断を行えません。
■診断レポート例
診断レポートの例を以下に示します。
診断レポートには、お客様のPC環境及びデバイスの動作確認結果が記載されます。