ステップ2:レンジの設定

AioSetAoRangeAioSetAoRangeAll関数を使用して、アナログ出力レンジを設定します。

出力を行う信号の種類(電圧、電流)や信号の上限/下限によって、最適な出力レンジを設定します。
例えば、12ビット分解能のデバイスでレンジが±10Vの場合、出力の最小単位は20/4096で、約5mVとなりますが、レンジが±5Vの場合の最小単位は約2.5mVと、2倍の精度で出力できる事になります。

したがって、使用する信号の範囲が±5V以内である場合には、レンジを±5Vに設定する方が良いでしょう。

出力レンジの設定は、デバイスによって設定方法が異なります。
1.デバイスのジャンパで設定するもの
2.ソフトウェアで設定するもの
3.デバイスのジャンパと、ソフトウェア両方で設定するもの
ご使用デバイスの出力レンジの設定方法については、AioSetAoRangeAioSetAoRangeAll関数の"デバイス別仕様"を参考にしてください。

各チャネル個別にレンジを設定

AioSetAoRange関数を使用します。

Ret = AioSetAoRange ( Id , AoChannel , AoRange )

AoChannelには、レンジ設定を行うチャネルを指定します。チャネルは0, 1, 2 ,...のように数えますので、例えばアナログ出力のチャネル数が4チャネルのデバイスの場合、指定できるチャネルは0, 1, 2, 3です。

AoRangeにアナログ出力レンジを指定します。

デバイス上の全チャネルを同時にレンジ設定

AioSetAoRangeAll関数を使用します。

Ret = AioSetAoRangeAll ( Id , AoRange )

AoRangeにアナログ出力レンジを指定します。