AioSetAoRangeAll


機能

全チャネルに対してアナログ出力レンジの設定を行います。

書式

Ret = AioSetAoRangeAll ( Id , AoRange )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

AoRange [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
アナログ出力レンジを以下の範囲からマクロもしくは数値で指定します。
設定できる値はデバイスにより異なります。

レンジ

マクロ

±10V

PM10

0

±5V

PM5

1

±2.5V

PM25

2

±1.25V

PM125

3

0~10V

P10

50

0~5V

P5

51

0~2.5V

P25

53

0~1.25V

P125

54

0~20mA

P20MA

100

4~20mA

P4TO20MA

101

1~5V

P1TO5

150

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

13120

AoRangeの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ出力動作が停止している必要があります。

23120

AoRangeの値が使用しているデバイスの指定範囲外です

初期値

デバイスの種類によって異なります。
レンジがソフトウェア設定の場合、各デバイスの電源投入時の状態を初期値とします。
レンジがジャンパ設定の場合、工場出荷時設定を初期値とします。

説明

アナログ出力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

デバイス別仕様

AIO-163202G-PE
AIO-163202UG-PE
AIO-123202G-PE
AIO-123202UG-PE

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。また、この関数実行時に出力値が0Vとなります。

 

±10V:AoRange = 0

±5V:AoRange = 1

±2.5V:AoRange = 2

±1.25V:AoRange = 3

0~10V:AoRange = 50

0~5V:AoRange = 51

0~2.5V:AoRange = 53

初期値はAoRange = 53です。

チャネル単位での設定はできません。

AIO-163202F-PE
ADA16-32/2(PCI)F

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
±2.5V:AoRange = 2
±1.25V:AoRange = 3
0~10V:AoRange = 50
0~5V:AoRange = 51
0~2.5V:AoRange = 53
初期値はAoRange = 53です。
チャネル単位での設定はできません。

AIO-160802L-LPE
ADA16-8/2(LPCI)L
ADAI16-8/2(LPCI)L

AIO-160802LI-PE

±10V固定です。

AO-1604L-LPE
DA16-16(LPCI)L
DA16-8(LPCI)L
DA16-4(LPCI)L
DAI16-4(LPCI)L
AO-1604LI-PE
AO-1608L-LPE
AO-1616L-LPE

±10V固定です。

DA12-16(PCI)
DA12-8(PCI)
DA12-4(PCI)

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
0~10V:AoRange = 50
初期値はAoRange = 0です。
チャネル単位での設定が可能です。

AO-1604CI3-PCI

レンジ設定はJP設定のみで変更されます。
±10V:JP設定
0~10V:JP設定
0~20mA:JP設定
初期値はJPの設定により決まります。
チャネル単位での設定が可能です。

AD12-16(PCI)EV
AD12-16U(PCI)EV
AIO-121601E3-PE
AIO-121601UE3-PE

レンジ設定はJP設定のみで変更されます。
±10V:JP設定のみ
±5V:JP設定のみ
0~10V:JP設定のみ
初期値はJPの設定により決まります。

AD16-16(PCI)EV
AD16-16U(PCI)EV
AIO-161601E3-PE
AIO-161601UE3-PE

レンジ設定はJP設定のみで変更されます。
±10V:JP設定のみ
0~10V:JP設定のみ
初期値はJPの設定により決まります。

AIO-160802AY-USB
AIO-160802GY-USB

±10V固定です。

AIO-163202FX-USB

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
±2.5V:AoRange = 2
±1.25V:AoRange = 3
0~10V:AoRange = 50
0~5V:AoRange = 51
0~2.5V:AoRange = 53
初期値はAoRange = 53です。
チャネル単位での設定はできません。

AIO-121602LN-USB
AIO-120802LN-USB

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
0~10V:AoRange = 50
0~5V:AoRange = 51
初期値はAoRange = 0です。
チャネル単位での設定はできません。

AO-1604LX-USB

±10V固定です。

CPS-AO-1604LI

0~20mA固定です。

CPS-AO-1604VLI

±10V固定です。

AO-1604VIN-USB
AO-1604VIN-ETH

±10V固定です。

AO-1604AIN-USB
AO-1604AIN-ETH

0~20mA固定です。

CPSN-AO-1602LC

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
0~10V:AoRange = 50
0~5V:AoRange = 51
0~20mA:AoRange = 100
初期値はAoRange = 0です。
チャネル単位での設定が可能です。

CPI-AO-1602LC

レンジ設定は関数実行のみで変更されます。
±10V:AoRange = 0
±5V:AoRange = 1
0~10V:AoRange = 50
0~5V:AoRange = 51
0~20mA:AoRange = 100
初期値はAoRange = 0です。
チャネル単位での設定が可能です。

AIO-16256256-DEMO

全てのレンジが設定可能です。初期値はAoRange = 0です。
チャネル単位での設定が可能です。

使用例

全チャネルのレンジを±10Vに設定します。

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetAoRangeAll ( Id , PM10 );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioSetAoRangeAll ( Id , caio.PM10 )
 

関連項目

AioSetAoRange AioGetAoRange