AioInit


機能

デバイスファイルを作成し、以降デバイスを使用可能にします。
デバイスにアクセスするには、まずこの関数を実行する必要があります。
マルチプロセス対応関数です。

書式

Ret = AioInit ( DeviceName , Id )

引数

DeviceName [ C, C++: char * ] [ Python: ctypes.c_char_p ]
設定ツール(コンフィグレーション)のプロパティページまたは設定ツールで設定したデバイス名を指定します。

Id [ C, C++: short * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_short) ]
IDを受け取る変数のアドレスを指定します。
以降の関数は、この変数に格納された値を用いてアクセスできます。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

2

割り込みルーチンの登録に失敗しました
デバイスに割り込みジャンパがある場合、必ず使用する設定にしてください。

3

メモリの割り当てに失敗しました
メモリが不足しています。必要ないアプリケーションを終了してください。

8

Caio.sysファイルが見つからないため初期化できません

9

Caio.dllファイルのバージョン情報が取得できないため初期化できません

10

Caio.sysファイルのバージョン情報が取得できないため初期化できません

11

Caio.dllとCaio.sysのバージョン情報が一致しないため初期化できません

10000

設定ツール(コンフィグレーション)ーまたは設定ツールに登録されていないデバイス名が指定されました
正しいデバイス名を指定してください。

10003

ファイルの作成に失敗しました
デバイスドライバが正常に起動しているかどうかを、設定ツール(コンフィグレーション)で確認してください。

正常に起動していない場合、設定ツール(コンフィグレーション)からデバイスを削除し、再度デバイスの認識を行ってください。

10100

DeviceNameにデバイス名が格納されていません
DeviceNameの文字列が空です。デバイス名を格納してください。

10101

IdのポインタがNULLです
パラメータには変数のアドレスを指定してください。

20000

オブジェクト作成用のメモリ確保に失敗しました
メモリが不足しています。必要ないアプリケーションを終了してください。

20035

ファームウェアが旧バージョンです、ファームウェアのバージョンアップが必要です

20036

ホストドライバが旧バージョンです、ホストドライバのバージョンアップが必要です

20100

プロセスの数が上限に達しました
同時に使用可能なプロセスは、最大16です。

説明

この関数がプロセスで初めて実行された時には、内部のパラメータがすべてデフォルト値に設定されます。
デバイス内にレジスタを持つ場合はそのレジスタもデフォルト値に設定されます。
AioExit関数を実行せずに続けてAioInitを実行しても、内部のパラメータはデフォルトに戻りません。
内部パラメータをデフォルト値に戻すには、AioResetDeviceを使用します。

デバイスが動作中でもこの関数は実行できますが、デバイスの動作は停止しません。

使用例

「AIO000」のデバイス名で初期化を行います。

C, C++

long Ret;
short Id;
Ret = AioInit ( "AIO000" , &Id );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Id = ctypes.c_short()
Ret.value = caio.AioInit ( "AIO000" , ctypes.byref(Id) )
 

関連項目

AioExit

マルチプロセス デバイス デバイス名 ID リソース