同じバスマスタ転送を使用するG-シリーズデバイスとZ-シリーズデバイスとは使用可能な条件が異なります。
ここではG-シリーズデバイスにおける添付データの設定について解説します。
その他デバイスにおける添付データの設定については、「AD変換データに添付するデータ」のトピックを参照ください。
G-シリーズデバイスについて
添付データ概要
バスマスタ転送を使用する場合、ハード的な付加機能として変換データに加え、以下の添付データを同時に転送する事ができます。
添付データ |
アナログ入力付属情報 |
アナログ出力データ |
デジタル入出力データ |
カウンタデータ |
アナログ入力付属情報
・現在のサンプリングが通常サンプリング中か、遅延サンプリング中かの情報
・現在のリピート動作の状態
・サンプリングクロック周期エラーが発生しているかどうか
アナログ出力の状態
AD変換のタイミングで、現在出力されているアナログ出力データを添付する事ができます。
デジタル入出力の状態
AD変換のタイミングで、現在出力されているデジタル出力データを添付する事ができます。
また、AD変換のタイミングでデジタル入力を行い、入力データを格納する事ができます。
カウンタの状態
AD変換のタイミングで、現在動作中のカウンタ値を添付する事ができます。
ユーザーバッファへの転送方法
添付データを付加する際のユーザーバッファへのデータ格納は以下のように行われます。
添付データは、AD変換データの後に追加されます。添付データはその種類に関係なく1パケット(4バイト)の領域を使用します。
添付データの設定
添付データの設定はAioSetAiAttachedData関数で行います。
Ret = AioSetAiAttachedData ( Id , AttachedData )
AttachedDataに添付するデータの種類を以下の範囲からマクロもしくは数値で指定します。
AttachedDataはビット単位で以下のような意味を持ち、これらを組み合わせて指定可能です。
添付データ |
マクロ |
値 |
アナログ入力付属情報 |
AIAT_AI |
00000001H |
アナログ出力データ |
AIAT_AO0 |
00000100H |
デジタル入出力データ |
AIAT_DIO1 |
00010000H |
カウンタチャネル0データ |
AIAT_CNT0 |
00100000H |
カウンタチャネル1データ |
AIAT_CNT1 |
00200000H |