AioSetTmCallBackProc


機能

インターバルタイマに関するイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。

書式

Ret = AioSetTmCallBackProc ( Id , TimerId , CallBackProc , TmEvent , Param)

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

TimerId [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
タイマIDを指定します。

CallBackProc [ C, C++: long * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_long) ]
コールバック関数のアドレスを指定します。

TmEvent [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
コールバック関数を呼び出すイベント要因を、以下の範囲からマクロもしくは数値で指定します。
AiEventはビット単位で以下のような意味を持ち、これらを組み合わせて指定可能です。

イベント要因

マクロ

インターバル成立イベント

TME_INT

00000001H

Param [ C, C++: void * ] [ Python: ctypes.c_void_p ]
コールバックに渡すパラメータのアドレスを指定します。
パラメータが必要ない場合は、NULLを指定してください。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

16020

TimerIdの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、タイマ動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

26020

TimerIdの値が使用しているデバイスの指定範囲外です

説明

この関数を使用してコールバック関数の登録を行うことで、デバイスで何らかのイベントが発生した際にコールバック関数が呼び出されます。

タイマ機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

AioStopTmTimer関数を実行した時には、コールバック関数は呼ばれません。

コールバックルーチン内では、デバイスの動作を開始・停止する関数を実行することはできません。

使用例

インターバル成立イベント要因でタイマID0にコールバック関数を登録します。

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetTmCallBackProc ( Id , 0 , CallBackProc , TME_INT , this );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioSetTmCallBackProc ( Id , 0 , CallBackProc , caio.TME_INT , 0 )
 



コールバック関数

書式

Ret = CallBackProc ( Id , Message , wParam , lParam , Param )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したIDが渡されます。

Message [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
コールバック関数呼び出しの原因となるメッセージ番号が渡されます。
メッセージ番号は、以下のいずれかの値です。

アナログ入力メッセージ要因

マクロ

インターバル成立イベント

AIOM_TME_INT

1060H

wParam [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
TimerIdの値が渡されます。

lParam [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
イベントごとに固有のパラメータが渡されます。

イベント要因

パラメータ

インターバル成立イベント

なし

Param [ C, C++: void * ] [ Python: ctypes.c_void_p ]
AioSetTmCallBackProc関数に指定したパラメータが渡されます。
パラメータにNULLが指定された場合、ここにはNULLが格納されます。