AioSetCntCallBackProc


機能

カウンタに関するイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。

書式

Ret = AioSetCntCallBackProc ( Id , CntChannel , CallBackProc , CntEvent , Param)

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

CntChannel [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
カウンタのチャネルを設定します。

CallBackProc [ C, C++: long * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_long) ]
コールバック関数のアドレスを指定します。

CntEvent [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
コールバック関数を呼び出すイベント要因を、以下の範囲からマクロもしくは数値で指定します。
CntEventはビット単位で以下のような意味を持ち、これらを組み合わせて指定可能です。

イベント要因

マクロ

比較カウント一致イベント

CNTE_DATA_NUM

00000010H

カウントオーバーランイベント

CNTE_ORERR

00010000H

カウンタ動作エラー

CNTE_ERR

00020000H

Param [ C, C++: void * ] [ Python: ctypes.c_void_p ]
コールバックに渡すパラメータのアドレスを指定します。
パラメータが必要ない場合は、NULLを指定してください。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

15100

CntChannelの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、カウンタ動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

25100

CntChannelの値がデバイスの指定範囲外です

説明

この関数を使用してコールバック関数の登録を行うことで、デバイスで何らかのイベントが発生した際にコールバック関数が呼び出されます。

カウンタ機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

AioStopCnt関数を実行した時には、コールバック関数は呼ばれません。

コールバックルーチン内では、デバイスの動作を開始・停止する関数を実行することはできません。

使用例

比較カウント一致イベント、カウントオーバーランイベント要因でチャネル0にコールバック関数を登録します。

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetCntCallBackProc ( Id , 0 , CallBackProc , CNTE_DATA_NUM | CNTE_ORERR , this );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioSetCntCallBackProc ( Id , 0 , CallBackProc , caio.CNTE_DATA_NUM | caio.CNTE_ORERR , 0 )
 



コールバック関数

書式

Ret = CallBackProc ( Id , Message , wParam , lParam , Param )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したIDが渡されます。

Message [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
コールバック関数呼び出しの原因となるメッセージ番号が渡されます。
メッセージ番号は、以下のいずれかの値です。

カウンタメッセージ要因

マクロ

比較カウント一致イベント

AIOM_CNTE_DATA_NUM

1042H

カウントオーバーランイベント

AIOM_CNTE_ORERR

1043H

カウント動作エラーイベント

AIOM_CNTE_ERR

1044H

wParam [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
カウンタのチャネル番号が渡されます。現在は0固定です。

lParam [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
現在のカウンタ値が渡されます。
比較カウント一致イベント発生時は、AioSetCntComparisonRegで指定した値が渡されます。

Param [ C, C++: void * ] [ Python: ctypes.c_void_p ]
AioSetCntCallBackProc関数に指定したパラメータが渡されます。
パラメータにNULLが指定された場合、ここにはNULLが格納されます。