AioSetAiTransferData


機能

変換データを格納するユーザーバッファの設定を行います。
この設定は、AioSetAiTransferMode関数で変換データ転送方式をユーザーバッファモードに設定した場合に必要になります。
変換データ転送方式がデバイスバッファの場合には実行する必要はありません。

書式

Ret = AioSetAiTransferData ( Id , DataNumber , Buffer )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

DataNumber [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
設定するユーザーバッファの配列サイズを指定します。サイズはパケット数で指定してください。

Buffer [ C, C++: long * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_long) ]
ユーザーバッファのアドレスを指定します。64bitOSをご使用の場合、バッファはint型で宣言し、先頭アドレスをlong *型にキャストして渡してください。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

11980

DataNumberの値が関数の指定範囲外です

11981

BufferのポインタがNULLです
パラメータには配列のアドレスを指定してください。

11982

バスマスタ転送用のバッファ確保に失敗しました

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ入力動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

21980

DataNumberの値が使用しているデバイスの範囲外です

説明

ユーザーバッファへのデータ格納パターンについては「ユーザーバッファの設定」を参照ください。

ユーザーバッファの設定を行う際には、あらかじめ1サンプリングで必要となるパケット数(=配列の要素数)を計算しておく必要があります。AioGetAiSamplingDataSize関数を使用すれば、1サンプリングあたりに必要なパケット数を取得する事ができます。

アナログ入力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。
この関数を実行する前に、先にAioSetAiMemoryType関数を実行してください。

デバイス別仕様

AI-1204Z-PE
AI-1664UG-PE
AIO-163202G-PE
AIO-163202UG-PE
AIO-123202G-PE
AIO-123202UG-PE

設定可能なDataNumberは1~536870912(2GBytes分)です。

使用例

10000個のユーザーバッファを設定します。

C, C++

long Ret;
int Buffer[10000];
Ret = AioSetAiTransferData ( Id , 10000 , (long *)&Buffer[0] );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
BufferType = ctypes.c_int * 10000
Buffer = BufferType()
Ret.value = caio.AioSetAiTransferData ( Id , 10000 , ctypes.cast(Buffer, ctypes.POINTER(ctypes.c_long)) )