AioSetAiStartOutRangeEx


機能

アウトレンジ比較開始時の設定を行います。アウトレンジ比較設定は、電圧または電流で指定します。
この設定は、AioSetAiStartTrigger関数で変換開始条件をアウトレンジ比較に設定した場合に必要になります。
変換開始条件がアウトレンジ比較以外の場合には実行する必要はありません。

1つのデバイスに1つのアウトレンジ比較設定しかできません。複数回指定した場合は、最後にデータのみが有効となります。

書式

Ret = AioSetAiStartOutRangeEx ( Id , AiChannel , Level1 , Level2 , StateTimes )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

AiChannel [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
アウトレンジ比較を行うチャネルを指定します。

Level1 [ C, C++: float ] [ Python: ctypes.c_float ]
アウトレンジ比較の上限値を電圧または電流で設定します。

Level2 [ C, C++: float ] [ Python: ctypes.c_float ]
アウトレンジ比較の下限値を電圧または電流で設定します。

StateTimes [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
アウトレンジ比較成立後、状態を保持する期間をサンプリング回数で設定します。
実際の変換は、StateTimes分のサンプリング時間が経過した後に開始します。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

12290

AiChannelの値が関数の指定範囲外です
設定チャネルは 0≦AiChannel≦最大チャネル の範囲で指定してください。

12291

StateTimesの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ入力動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

22290

AiChannelの値が使用しているデバイスの範囲外です

22291

Level1またはLevel2の値が使用しているデバイスの範囲外です

22293

StateTimesの値が使用しているデバイスの範囲外です

初期値

全てのデバイスで、AiChannel = 0、StateTimes = 1、Level1、Level2 = バイナリ値で0に相当する電圧または電流

説明

アナログ入力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

使用例

チャネル0にアウトレンジ比較開始設定を行います。
比較データは-5.0~5.0V、状態保持回数は1回です。

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetAiStartOutRangeEx ( Id , 0 , 5.0 , -5.0 , 1 );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioSetAiStartOutRangeEx ( Id , 0 , 5.0 , -5.0 , 1 )