AioSingleAiSR


機能

ワイヤレスI/Oデバイスで指定チャネルを1回AD変換し、変換データをバイナリ値で返します。マルチプロセス対応関数です。

書式

Ret = AioSingleAiSR ( Id , AiChannel , AiData , Timestamp , Mode )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

AiChannel [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
変換チャネルを指定します。

AiData [ C, C++: long * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_long) ]
変換データを格納する変数のアドレスを指定します。変換データはバイナリ値で格納されます。

10ビット分解能のデバイス

0~1023

12ビット分解能のデバイス

0~4095

16ビット分解能のデバイス

0~65535

Timestamp [ C, C++: unsigned short * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_ushort) ]
タイムスタンプを格納するアドレスを指定します。
Modeで参照先を親機に指定した場合、前回の更新からの時間が格納されます。

Mode [ C, C++: unsigned char ] [ Python: ctypes.c_ubyte ]
入力データを参照する先を指定します。

定義

意味

AIONET_MODE_DIRECT

0

子機の入力データを参照します。

AIONET_MODE_AP

1

親機の入力データを参照します。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

11420

AiChannelの値が関数の指定範囲外です
設定チャネルは 0≦AiChannel≦最大チャネル の範囲で指定してください。

11421

AiDataのポインタがNULLです
パラメータには変数のアドレスを指定してください。

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ入力動作が停止している必要があります。

21420

AiChannelの値が使用しているデバイスの範囲外です

21423

変換に使用されていないチャネルが指定されました

説明

アナログ入力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

データ取得の方法として、親機に保存されているデータ取得と子機のデータを直接取得する2種類を選択できます。
それぞれの取得方法の特徴についてはワイヤレスI/Oの仕様をご参照ください。

データ取得方法で、親機に保存されているデータ取得を行う場合、親機に保存されているデータのタイムスタンプが取得できます。
タイムスタンプは前回の更新からの時間を秒単位で返します。
子機の更新間隔よりもタイムスタンプが長い場合、子機からのデータが何かしらの理由により親機に到達していないことになります。
親機に保存されているデータの有効性確認にご使用ください。

使用例

0チャネルを1回変換します。

C, C++

long Ret;
long AiData;
unsigned short Timestamp;
unsigned char Mode;
Mode = 0;
Ret = AioSingleAiSR ( Id , 0 , &AiData , &Timestamp , Mode );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
AiData = ctypes.c_long()
Timestamp = ctypes.c_ushort()
Mode = ctypes.c_ubyte()
Mode.value = 0
Ret.value = caio.AioSingleAiSR ( Id , 0 , ctypes.byref(AiData) , ctypes.byref(Timestamp) , Mode )
 

関連項目

AioMultiAiSR