AioStartAiSync


機能

設定された条件に基づいてAD変換を開始します。この関数は、AD変換動作が停止してから処理を返します。

書式

Ret = AioStartAiSync ( Id , TimeOut )

引数

Id [ C, C++: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

TimeOut [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]
関数が戻るまでのタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。0を指定すると、動作が停止するまで待ち続けます。

戻り値

Ret [ C, C++: long ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

12382

タイムアウトが発生しました。デバイスをリセット、もしくはタイムアウト時間を長くしてください。

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ入力動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

21460

サンプリングクロック周期エラーが発生しているためバイスをリセットする必要があります

21461

仮想メモリ用のメモリが確保できません
メモリが不足しています。必要ないアプリケーションを終了してください。

21463

ソフトウェアスタート時はリピート回数を1に設定してください

21466

ユーザーバッファが設定されていません

21469

バッファオーバーフローエラーが発生しています、メモリをリセットしてください

説明

この関数を実行すると、設定された条件に基づいてAD変換を開始します。サンプリングクロック周期エラー、AD変換エラーは自動的にリセットされます。

デバイスバッファ使用時、デバイス内部のメモリはリセットされません。過去の変換データがメモリに存在する場合、新たな変換データは過去のデータに続いて格納されます。 ユーザーバッファ使用時、この関数を実行するとメモリはリセットされバッファの先頭から変換データを格納します。

AioStartAi関数は実行後すぐに処理を戻しますが、AioStartAiSync関数は以下のいずれかの条件が成立するまで処理を戻しません。
・デバイスの動作終了
・オーバーフロー、サンプリングクロック周期エラー等による動作停止
・タイムアウトの発生

アナログ入力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイス動作中での実行が可能です。

使用例

タイムアウト時間なしでアナログ入力を開始します。

C, C++

long Ret;
Ret = AioStartAiSync ( Id , 0 );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioStartAiSync ( Id , 0 )
 

関連項目

AioStartAi AioStopAi