CSV形式ファイルの構成


CSV形式ファイルは、最初に収集を実行した際の設定や条件に関する情報を保存し、その後に収集したデータを保存します。

 

ファイル例

Windows OSの標準アプリ「メモ帳」で、CSV形式で保存したファイルを閲覧すると、以下のように表示されます。

1行目は、"CONTE DATA LOGGER"文字が入ります。
2行目以降は、3つのブロックで構成されています。

ブロック

説明

①収集実行情報

収集を実行した条件や情報を保存します。

②収集チャネル情報

収集を実行したときのチャネル情報を保存します。

③収集データ情報

収集したデータをチャネル毎に保存します。

保存するデータは、バイナリ値となります。

 

各ブロックの詳細

①収集実行情報(詳細)

2行の構成となります。

1行に、16個の項目がカンマ(",")で区切られています。(下表参照)

1行目は、「項目名」が、カンマ(",")で区切られて続きます。
2行目は、各々の値が、カンマ(",")で区切られて続きます。

No.

項目名

値(例)

説明

1

Version

5120

ファイルを作成したC-LOGGERのバージョン情報を保存します。 (※1)

2

Channels

2

収集を実行した総チャネル数を保存します。

3

DeviceName

ADA16-32/2(PCI)F

収集を実行する際に使用されたデバイス名を保存します。

4

Resolution

16

収集を実行する際に使用されたデバイスの分解能をビット数で保存します。

5

SerialNo

CONTEC0000

収集を実行したときのシリアル番号を保存します。 (※1)

6

ClockType

0

クロックの種類を以下の数字で保存します。

0:内部クロック
1:外部クロック

7

Clock

10.000000

収集を実行したサンプリングクロック周期を保存します。
値の単位はusec(マイクロ秒)です。

8

Time Integer

1583394745000000

収集を開始した日時を整数値へ変換した値を保存します。 (※1)

9

SamplingStartDate

2020/03/05 13:19:05'000"000

収集を開始した日時を保存します。

10

Stop Time Integer

1583394746000000

収集を停止した日時を整数値へ変換した値を保存します。 (※1)

11

SamplingStopDate

2020/03/05 13:19:06'000"000

収集を停止した日時を保存します。

12

Number

1000

収集した1チャネルあたりのデータ点数を保存します。

13

RepeatNum

1

収集したリピート回数設定を保存します。

14

DelayNum

0

収集した変換停止遅延回数設定を保存します。

15

StopTriggerPoint

1000

収集したときの停止トリガが起動したときの点数を保存します。

16

NumberOffset

0

2番目以降の分割保存の場合に、分割保存済みのサンプリング回数を保存します。 (※1)

※1:C-LOGGERで使用する内部情報です。C-LOGGERのバージョンによって、値が変わることがあります。

 

②収集チャネル情報 (詳細)

行数は、「"Channels"の値+1」の構成となります。
例えば、Channels = 2の場合、3行の構成となります。

1行に、最大15個の項目がカンマ(",")で区切られています。(下表参照)
ScalingEnableの設定に応じて、項目数は変わります。
ScalingEnable = 0(スケール変換を行わない)場合は、11個の項目となります。
ScalingEnable = 1(スケール変換行う)場合は、15個の項目となります。

1行目は、「項目名」が、カンマ(",")で区切られて続きます。
2行目以降は、各々の値が、カンマ(",")で区切られて続きます。

No.

項目名

値(例)

説明

1

ChannelName

Channel 0

収集したチャネル番号に対する名称を保存します。

2

DeviceCh

0

デバイスのチャネル番号を保存します。

3

Sequence

0

収集を実行した際に変換を行ったチャネルの順序を保存します。

4

Range

0

収集を実行する際にデバイスへ設定されていた入力レンジを数値で保存します。

数値に対する入力レンジは、下表をご参照ください。

入力レンジ

0

±10V

1

±5V

2

±2.5V

3

±1.25V

50

0~10V

51

0~5V

53

0~2.5V

54

0~1.25V

100

0~20mA

101

4~20mA

150

1~5V

5

MaxData

4095

収集したデータの最大値を保存します。保存するデータは、バイナリ値となります。

6

MinData

0

収集したデータの最小値を保存します。保存するデータは、バイナリ値となります。

7

AverageData

2047

収集したデータの平均値を保存します。保存するデータは、バイナリ値となります。

8

ScalingEnabled

0

収集の実行時のスケール変換の有無を数値で保存します。

0:スケール変換を行なわない
1:スケール変換を行う

9

RawDataA

(省略)

ScaleDataAに対応する電圧値を保存します。 ScalingEnabled=0の場合、省略されます。

10

RawDataB

(省略)

ScaleDataBに対応する電圧値を保存します。ScalingEnabled=0の場合、省略されます。

11

ScaleDataA

(省略)

RawDataAに対応する変換値を保存します。ScalingEnabled=0の場合、省略されます。

12

ScaleDataB

(省略)

RawDataBに対応する変換値を保存します。ScalingEnabled=0の場合、省略されます。

13

MaxScale

10.000000

入力データの最大値を保存します。ScalingEnabled=1の場合、変換をした後の値となります。

14

MinScale

-10.000000

入力データの最小値を保存します。ScalingEnabled=1の場合、変換をした後の値となります。

15

Option

0

Option オプション情報を保存します。 (※1)

※1:C-LOGGERで使用する内部情報です。C-LOGGERのバージョンによって、値が変わることがあります。

 

③収集データ情報 (詳細)

行数は、「"Number"の値+1」の構成となります。
例えば、Number = 1000の場合、1001行の構成となります。

1行目は、"Data"文字が入ります。
2行目は、各チャネルの値が、カンマ(",")で区切られて続きます。
以降の行は、時系列で値が続きます。

各チャネルの値は、バイナリ値(10進数)で保存されます。
バイナリ値は、デバイスより入力したデータ値そのものであり、電圧値へ変換する前の値です。

電圧値や、電流値へ変換したい場合は、「バイナリ値を電圧値へ変換」トピックを参照してください。