状態
⑥ カウンタ入力 [cnt_status.vi]

 

 カウンタ入力のステータスを確認する場合に選択します

 デジタルデバイスのカウンタ入力では、CntStatusのみ利用できます

 


IN/OUT 端子レイアウト

 


入力端子

CntChannel

初期値: 0

カウンタ入力ステータスを確認するチャンネル番号を指定します

 

出力端子

CountMatch

カウント一致の状態を 2 要素のクラスタで取得します

■要素1: count

 イベント設定の「カウンタ入力(cnt_event.vi)」で設定するカウント一致が発生したかどうかの通知状態を返します
 このブール値がTrueの状態で一度本VIを実行すると、再度カウント一致イベントが発生するまでFalseになります

 ※カウント一致イベントを設定していない場合、通知は行われませんので常にFalseになります

 ※CPSN-CNT-3201I を CPSN-MCB271-xxx と組み合わせて使用する場合、通知は行われませんので常にFalseになります

■要素2: times

 通算の通知回数を返します

 

CarryBorrow

キャリー/ボローの状態を 6 要素のクラスタで取得します

■要素1: carry

 キャリーが発生したかどうかの通知状態を返します
 このブール値がTrueの状態で一度本VIを実行すると、再度キャリーが発生するまでFalseになります

■要素2: carry_times

 キャリーの通知回数を返します

■要素3: borrow

 ボローが発生したかどうかの通知状態を返します
 このブール値がTrueの状態で一度本VIを実行すると、再度ボローが発生するまでFalseになります

■要素4: borrow_times

 ボローの通知回数を返します

■要素5: carry_borrow

 キャリーとボローが同時に検出された場合に通知されます
 このブール値がTrueの状態で一度本VIを実行すると、再度同時検出するまでFalseになります

■要素6: carry_borrow_times

 キャリーとボローが同時に検出された回数を返します

※カウンタが最大値(FFFFFFH または FFFFFFFFH)からアップカウントして 0H になることをキャリー、0H からダウンカウントして最大値(FFFFFFH または FFFFFFFFH)になることをボローといいます

※サンプリング機能搭載のカウンタデバイスでのみ使用可能です。また、本機能はカウンタ入力(バスマスタでチャネル設定を行った場合のみ有効となります。(カウンタ入力でチャネル設定を行った場合は使用できません。)

 

CntStatus

カウンタ入力ステータスを取得します
対象のデバイスによって返す値が異なります

サンプリング機能搭載タイプのカウンタデバイスの場合 16進表記のビット単位で以下の意味を持ちます

ステータス

意味

0のとき

1のとき

1H

A相入力

Low

High

2H

B相入力

Low

High

4H

Z相入力

Low(正論理)

High(負論理)

High(正論理)

Low(負論理)

8H

汎用入力

Low

High

10H

カウント方向

アップカウント

ダウンカウント

20H

Carry

未検出

検出

40H

Borrow

未検出

検出

80H

カウント一致0

不一致

一致

100H

カウント一致1

不一致

一致

例)サンプリング機能搭載のデバイスでCntStatus が「9H」(10進数でも「9」)のとき 「A相入力」が High で、かつ「汎用入力」が High になっており、その他のステータスは上の表の「0のとき」の状態です

サンプリング機能搭載タイプ以外のカウンタデバイスの場合 16進表記のビット単位で以下の意味を持ちます

ステータス

意味

0のとき

1のとき

1H

A相入力

0を検出

1を検出

2H

B相入力

0を検出

1を検出

4H

Z相入力

0を検出

1を検出

8H

汎用入力

0を検出

1を検出

10H

カウント方向

アップカウント

ダウンカウント

20H

未使用

-

-

40H

未使用

-

-

80H

カウント一致

不一致

一致

100H

未使用

-

-

例)サンプリング機能搭載タイプ以外のデバイスでCntStatus が「81H」(10進数では「129」)のとき 「A相入力」が 1 で、かつ「カウント一致」が 一致 になっており、その他のステータスは上の表の「0のとき」の状態です

デジタルデバイスのカウンタ入力(CPSN-DI-16BCL)の場合 16進表記のビット単位で以下の意味を持ちます

ステータス

意味

0のとき

1のとき

1H

比較一致

不一致

一致 *

2H

Carry

未検出

検出 *

それ以降

未使用

-

-

 

デジタルデバイスのカウンタ入力(DIO-0404LY-WQ)の場合 16進表記のビット単位で以下の意味を持ちます

ステータス

意味

0のとき

1のとき

1H

未使用

-

-

2H

Carry

未検出

検出 *

4H

カウンタ動作状態

停止

動作中

それ以降

未使用

-

-

 * これらのステータスはリードクリアですので、条件を満たすと値(1)が保持され、このVIを一度実行した時点で値が 0 に戻ります

例)DIO-0404LY-WQ で、CntStatus が「6H」(10進数では「6」)のとき 「Carry を検出」しており、かつ「カウンタ動作中」です
  また、Carry はリードクリアですので、そのまま再度このVIを実行すると CntStatus が「4H」(10進数では「4」)になります

※カウンタが最大値(FFFFFFH または FFFFFFFFH)からアップカウントして 0H になることをキャリー、0H からダウンカウントして最大値(FFFFFFH または FFFFFFFFH)になることをボローといいます

 

CounterError

カウンタ入力のエラーを 3 要素のクラスタで取得します

■要素1: AI_error

 2相入力設定において、A相とB相が同時に変化した場合、このブール値がTrueになります

■要素2: FLT_error

 デジタルフィルタ設定時間よりも高速な信号(A相、B相)が入力した場合、このブール値がTrueになります

■要素3: ALM_error

 差動入力使用時に断線が検出された場合、このブール値がTrueになります
 終端抵抗ONの設定時のみ有効です