IO-LINKマスタユニット-CPSL-08P1EN接続例


■概要

 

当社製 IO-LINKマスタユニット「CPSL-08P1EN」とOMRON社近接センサ「E2E-X7B4-M1Tj-IL3」を接続する例を以下に示します。

 

事前準備

Modbus通信例

通信が成功しない場合

 

■事前準備

 

IO-LINKマスタユニットとModbusTCPで接続するにあたり、以下の手順を実施ください。

ハードウェアの詳細は、製品マニュアルをご覧ください。

 

  1. Modbusプロトコルを利用する為に、IO-LINKマスタユニットのプロトコル設定スイッチ を「2」に設定ください。

  2. IO-LINKマスタユニットのIPアドレスを設定するために、「アドレス設定方法選択スイッチ 」を「2:固定アドレス」に設定下さい。
    デフォルトIPアドレスは、「192.168.1.102 」となります。IPアドレスは、Web設定画面から変更可能なほか、本体上のスイッチからも設定可能です。
    詳細は、製品マニュアルをご覧ください。

  3. 本サンプル集をインストールしたホストPCとIO-LINKマスタユニットをLANケーブルで接続し、電源を入れてください。
    ホストPCにおけるネットワーク設定(IPアドレス)については、製品マニュアルを参照ください。

 

■Modbus通信例

 

IO-LINKマスタユニットは、取得したセンサ情報をModbusプロトコルで取得する事が可能です。

 

ここでは、CPSL-08P1ENのIO-Linkポート1、チャネル1にOMRON社近接センサ「E2E-X7B4-M1Tj-IL3」を接続した場合のプロセスデータ取得を行う例を示します。

詳細なアドレスマップや機能は、製品マニュアルを参照ください。

 

  1. Modbus接続

    modbus_new_tcp 関数にて、IPアドレスおよびポートを指定し、modbus_connect関数でIO-LINKマスタユニットと接続ください。
    ※通常、Modbus TCP/IP では 502(TCP ポート)が 使用されます。

  2. IO-LINKモード切替

    IO-LINKマスタユニットのIO-LINKモードは、接続される対象に応じたモードを有しています。
    一般的な、IO-LINK対応センサを接続する場合は、接続されるポートを「IO-LINK」モードに切り替える必要があります。

    IO-LINKモードへの切り替えは、Write Single Register (FC6)等を用いて、Modbusレジスタ:2000(Port Mode)へ0x0400を書き込んでください。

    ・サンプルを利用した書き込み例
     使用関数 : modbus_write_register関数
     

  3. センサデータ収集

    IO-LINKポート1、チャネル1に接続されたセンサのデータは、Modbusレジスタ:3002にマッピングされています。

    Read Input Registers (FC4)等を用いて、データを取得可能です。

    ・サンプルを利用した読み込み例
     使用関数 : modbus_read_input_registers関数


    収集されるデータは、1Wordのデータ長になります。

 

■通信が成功しない場合

 

Modbus通信が正常に行えない場合は、簡易動作確認をお試しください。

 

センサデータが取得できない場合は、IO-LINKポート上の通信が出来ていない可能性がございます。

IO-LINKポートの接続状態は、Modbusレジスタ:3000にマッピングされていますので、ご確認ください。

 

IO-LINKセンサとの通信が正常に行えない場合は、製品マニュアル及びセンサマニュアルを参照ください。