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送受信関数のタイムアウトエラーは、相手機器が送受信に対して一定時間応答しない場合に発生します。
GPIBケーブルが接続されていない場合、もしくは相手機器の電源が投入されていない場合には、GPIBエラーとなりますので、
少なくとも、GPIBケーブルは接続され、相手機器の電源は入っている状態です。
一般的にタイムアウトエラーが発生する主な要因としては、以下の3つが考えられます。
1)GPIB機器アドレスの設定が異なっている。
GPIB機器アドレスは各機器側で設定を行いますが、これと送受信関数で指定しているGPIB機器アドレスが異なっている場合です。
GPIB機器アドレスの確認をお願いします。
2)デリミタコードの設定が異なっている。
デリミタコードは各機器側で設定を行いますが、これとボード側のデリミタコードの設定が異なっている場合です。
自己診断プログラムの送受信で、デリミタを変更して試してみてください。
3)機器に対するコマンドが異なっている。
通信すべきコマンドが異なっている場合です。
送信は成功するが、受信で失敗する場合、この可能性が高いと考えられます。
機器に対するコマンドは、機器毎に異なっておりますので、各機器の解説書を参照願います。
(トリガ(GETコマンド)をかけることでデータを用意する機器が多いようですので、自己診断でトリガを実行してから受信を試してみることもお勧めします)
また、タイムアウトの時間設定の初期値は10秒となっております。
タイムアウトの時間設定は、GpibSetTimeOut()関数で変更することができますのでこれを変更してみるのも一つの対策になります。
設定範囲は指定した値(0~FFFFFFFFH)×1[msec] (0msecから4294967295msec)
ただし、0を指定した場合には、タイマチェックを行いません。つまりタイムアウトが発生しません。