診断プログラム

診断プログラムは、デジタル入出力や割り込み機能の動作確認を行うことができるユーティリティソフトです。
デバイスドライバのインストール状況や診断結果をレポート出力することもできます。

■診断プログラムの起動

診断プログラムを起動するには、デバイスマネージャーのプロパティ画面で [診断] ボタンをクリックしてください。

 

■デジタル入力の動作確認

デジタル入力の状態が [入力ポート] に表示されます。

割り込み機能を持つデバイスの場合には、[割り込み] にビット0~ビット3の割り込み検出回数が表示されます。

対象デバイスに入力ポートが無い場合、[入力ポート] はグレーアウトします。
入出力方向を設定できるデバイスをご使用の場合は、動作確認を行うポートを [入出力設定] で [入力] に設定してください。

 

■デジタル出力の動作確認

デジタル出力の状態が [出力ポート] に表示されます。

[出力ポート] はスイッチになっており、該当ビットをクリックすることで出力のON/OFFを切り替えることができます。
また、対象デバイスの出力状態をエコーバックで取得して表示しています。

対象デバイスに出力ポートが無い場合、[出力ポート] はグレーアウトします。
入出力方向を設定できるデバイスをご使用の場合は、動作確認を行うポートを [入出力設定] で [出力] に設定してください。

■双方向デジタル入出力設定

双方向デジタル入出力デバイスの場合、入出力方向をソフトウェアで設定できます。


双方向デジタル入出力デバイスには、3つのタイプがあります。
製品のタイプに応じて、入出力設定をしてください。

入出力方向を誤って信号ケーブルを接続すると、デバイスが故障することがあります。
入出力設定後は、利用デバイスのハードウェアマニュアルを参照し、ポートへの信号端子を確認の上、適切に信号ケーブルを配線してください。

製品タイプ

代表の製品型式

概要

i8255タイプ

48ビット製品例:

DIO-48DX-USB
DIO-48D-PE
DIO-48D-LPE
DIO-48D2-PCI
PIO-48D(LPCI)Hなど

 

96ビット製品例:

DIO-96D-LPE
DIO-96D2-LPCIなど

・デバイスには、複数のi8255モード0のICチップが搭載されています。
 入出力設定内の「チップ番号」で、対象のチップを指定してください。

 48ビット製品:チップ番号 1~2
 96ビット製品:チップ番号 1~4

・1つのi8255モード0のICチップには、3ポート(24ビット)のデジタル入出力機能が搭載されています。
 ポート毎に、入力/出力の方向を決めることができます。

 この3つのポートはそれぞれ、ポートA、ポートB、ポートCと呼ばれます。

・各ポートと、デバイス上の信号端子との関係は以下の通りです。

 ポートAは、信号端子 PA0~PA7
 ポートBは、信号端子 PB0~PB7
 ポートCは、信号端子 PC0~PC7

・各ポートと、論理ポートの関係は以下の通りです。

 ポートAは、論理ポート0
 ポートBは、論理ポート1
 ポートCは、論理ポート2

24DYタイプ

DIO-24DY-USBなど

・3ポート(24ビット)のデジタル入出力機能が搭載されています。
 ポート毎に、入力/出力の方向を決めることができます。

 この3つのポートはそれぞれ、ポートA、ポートB、ポートCと呼ばれます。

・各ポートと、デバイス上の信号端子との関係は以下の通りです。

 ポートAは、信号端子 PA0~PA7
 ポートBは、信号端子 PB0~PB7
 ポートCは、信号端子 PC0~PC7

・各ポートと、論理ポートの関係は以下の通りです。

 ポートAは、論理ポート0
 ポートBは、論理ポート1
 ポートCは、論理ポート2

・入出力設定内の「チップ番号」は、1固定となります。

32DMタイプ

DIO-32DM2-PE
DIO-32DM3-PE
PIO-32DM(PCI)など

・4ポート(32ビット)のデジタル入出力機能が搭載されています。
 16ビット毎に、入力/出力の方向を決めることができます。

 この4つのポートはそれぞれ、DIOA、DIOB、DIOC、DIODと呼ばれます。

・入出力設定内のDM設定は、以下のいずれかを選択します。

 入力32:32点入力
 出力32:32点出力
 入出力16/16:16点入力、16点出力

・各ポートと、デバイス上の信号端子との関係は以下の通りです。

 DIOAは、信号端子 DIOA00~DIOA07
 DIOBは、信号端子 DIOB00~DIOB07
 DIOCは、信号端子 DIOC00~DIOC07
 DIODは、信号端子 DIOD00~DIOD07

・各ポートと、論理ポートの関係は以下の通りです。

 DIOAは、論理ポート0
 DIOBは、論理ポート1
 DIOCは、論理ポート2
 DIODは、論理ポート3

 

■診断レポート

デバイスドライバのインストール状況や診断結果をテキストファイルに出力することができます。
[診断レポート表示] ボタンをクリックしてください。

診断実行による誤動作を防ぐため、診断レポートの出力はデバイスからケーブルを取り外して行います。
ケーブルが接続されたまま外部入力がある場合、入力チェック:NGとなります。
実行後には下図のようなレポートが出力されます。

ご使用デバイスに関する技術的なお問い合わせの際には、こちらの診断レポートファイルをお送りください。