DioInit


機能

デバイスIDを取得して、デバイスにアクセス可能にします。

書式

Ret = DioInit ( DeviceName , Id )

引数

DeviceName [ VB.NET: String ] [ C, C++: char * ] [ C#: string ] [ Python: ctypes.c_char_p ]
デバイスマネージャーで設定したデバイス名を指定します。

Id [ VB.NET: Short ] [ C, C++: short * ] [ C#: out short ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_short) ]
デバイスIDを返します。以降の関数では、このデバイスIDを使用して、デバイスにアクセスします。

戻り値

Ret [ VB.NET: Integer ] [ C, C++: long ] [ C#: int ] [ Python: ctypes.c_long ]

定義

戻り値

[Dec]

内容

DIO_ERR_SUCCESS

0

正常終了

DIO_ERR_INI_MEMORY

3

メモリの割り当てに失敗しました。

DIO_ERR_INI_REGISTRY

4

レジストリのアクセスに失敗しました。

DIO_ERR_INI_NOT_FOUND_SYS_FILE

8

Cdio.sysファイルが見つからないため初期化できません

DIO_ERR_INI_DLL_FILE_VERSION

9

Cdio.dllファイルのバージョン情報が取得できないため初期化できません

DIO_ERR_INI_SYS_FILE_VERSION

10

Cdio.sysファイルのバージョン情報が取得できないため初期化できません

DIO_ERR_INI_NO_MATCH_DRV_VERSION

11

Cdio.dllとCdio.sysのバージョン情報が一致しないため初期化できません

DIO_ERR_DLL_DEVICE_NAME

10000

デバイスマネージャーに登録されていないデバイス名が指定されました。

DIO_ERR_DLL_CALL_DRIVER

10002

ドライバーを呼び出せません(デバイスI/Oコントロールに失敗)。

DIO_ERR_DLL_CREATE_FILE

10003

ファイルの作成に失敗しました(CreateFile失敗)。

DIO_ERR_INFO_INVALID_DEVICE

10050

指定したデバイス名称が見つかりません。スペルを確認してください。

DIO_ERR_INFO_NOT_FIND_DEVICE

10051

利用可能なデバイスが見つかりません。

その他のエラー(参照:エラーコード詳細

初期値

なし

説明

デバイスIDを取得して、デバイスにアクセス可能にします。
以降の関数では、このデバイスIDを使用して、デバイスにアクセスします。
複数のデバイスをアクセスする場合、Idを格納する変数を複数用意してください。
DioInitが正常終了した後、DioExitが呼び出されるまで、各機能関数が使用できます。

USBデバイス以外では、1枚のデバイスに対してアクセスできるプロセスは16プロセスまでです。
BusMaster対応ボードの場合は、1プロセスのみアクセスできます。

USBデバイスではプロセス数の制限はありませんが、イベントを使用できるのは1プロセスのみとなります。

お客様のアプリケーションを起動するまえに、必ずデバイスを接続してください。
DioInit関数が正常終了できないことがあります。

使用例

デバイス"DIO000"を初期化して、Idを取得します。

VB.NET

Dim Ret As Integer
Dim Id As Short
Ret = DioInit ( "DIO000" , Id )
 

C, C++

long Ret;
short Id;
Ret = DioInit ( "DIO000" , &Id );
 

C#
 

int Ret;
short Id;
Ret = dio.Init ( "DIO000" , out Id );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Id = ctypes.c_short()
Ret.value = cdio.DioInit ( "DIO000" , ctypes.byref(Id) )
 

関連項目

DioExit