CAN通信の定義

CAN通信の1ビットを伝送する時間は、以下のように4つの期間(セグメント)に分けられています。(CAN通信の伝送時間

これらの期間の長さを指定することで、ビットを検知する時点(サンプル・ポイント)を前後に調整させることができます。
このため、電気的ノイズが多い環境でも1ビット1ビットを確実に認識させることができます。

各セグメントの詳細は、ISO 11898、および、ISO 11519-2を参照ください。

セグメント名

概略

補足

Sync_Seg

同期セグメント
(Synchronization Segment)

バスの同期を取る期間です。

Prop_Seg

伝播時間セグメント
(Propagation Segment)

各要因による遅れ時間を吸収するための期間です。

Phase_Seg1

位相バッファセグメント1
(Phase_Segment1)

Prop_Seg直後から、サンプル・ポイント終了までの期間です。
"Sync_Seg" + ”Prop_Seg + Phase_Seg1”を「時間セグメント1(TSeg1)」とも呼びます。

Phase_Seg2

位相バッファセグメント2
(Phase_Segment2)

サンプル・ポイント直後から、1ビット送信終了までの期間です。
「時間セグメント2(TSeg2)」とも呼びます。