初期化と終了処理

初期化と終了処理は、全てのプログラミングで必要となる共通の処理です。
初期化処理はAioInit関数で行います。
この関数はデバイスドライバのファイル作成や必要なメモリの確保などを行います。

AioInit関数には引数が2つあります。
第1引数はデバイス名です。
デバイス名はデバイスマネージャーまたはユーティリティで登録した"AIO000"などの文字列になります。

第2引数はIDです。
IDはデバイスドライバより渡される数字で、以降の関数を使用するにはこのIDが必要になります。

関数が正常終了すると、戻り値(Ret)にが0が返ります。
関数の実行に失敗した場合、0以外の値が返ります。

終了処理はAioExit関数で行います。
この関数はデバイスや、デバイスドライバの動作を停止し、メモリ、スレッドなどの使用していた全てのリソースを開放します。
アプリケーションは必ずこの関数を実行してから終了してください。
そうしないと、デバイスドライバが使用していたリソースが開放されないまま残ることがあります。

 

各言語のプログラミング例

デバイス"AIO000"に対して、初期化と終了処理を行います。

Visual Basic .NET

Dim Ret As Integer

Dim Id As Short

 

Ret = AioInit( "AIO000" , Id )
If Ret <> 0 Then
    System.Diagnostics.Debug.WriteLine("AioInitでエラーが発生しました " & Ret)
End If

 

Ret = AioExit( Id )
If Ret <> 0 Then
    System.Diagnostics.Debug.WriteLine("AioExitでエラーが発生しました " & Ret)
End If

Visual C#

int Ret;
short Id;

 

Ret = aio.Init ( "AIO000" , out Id );
if(Ret != 0){

    System.Diagnostics.Debug.WriteLine("AioInitでエラーが発生しました " + Ret.ToString());
}

 

Ret = aio.Exit ( Id );
if(Ret != 0){
    System.Diagnostics.Debug.WriteLine("AioExitでエラーが発生しました " + Ret.ToString());

}

Visual C++ (MFC)

long Ret;
short Id;

 

Ret = AioInit( "AIO000" , &Id );
if(Ret != 0){
   printf("AioInitでエラーが発生しました %d\n", Ret);
}

 

Ret = AioExit( Id );
if(Ret != 0){
   printf("AioExitでエラーが発生しました %d\n", Ret);
}

 

Python

Ret = ctypes.c_long()

Id = ctypes.c_short()

 

Ret.value = caio.AioInit ( b"AIO000" , ctypes.byref(Id))

if Ret.value != 0:

    print(f"AioInitでエラーが発生しました {Ret.value}\n")

 

Ret.value = caio.AioExit ( Id )

if Ret.value != 0:

    print(f"AioExitでエラーが発生しました {Ret.value}\n")