デバイス内同期(カウント比較一致・サンプリング)


外観

概略

1つのデバイス内部で、カウンタ比較一致に同期してサンプリングを行うサンプルです。

このサンプルプログラムは、カウンタ入力機能、および、アナログ入力機能を持ったデバイスの選定が必要です。

同期動作については、イベントコントローラ使用例3の記載内容を参考にしてください。

 

サンプル仕様

※サンプルプログラムの初期値です。デバイスドライバの初期値と異なりますので、ご注意ください。

プログラム名

InternalSyncCounterSampling

変換データ転送方式

0(デバイスバッファモード)

開始条件

10(イベントコントローラ出力)

クロック種類

0(内部クロック)

停止条件

0(設定回数変換終了)

メモリタイプ

0(FIFO)

データ保存用バッファサイズ

1MByte

イベント

マスター:比較カウント一致イベント、カウンタ動作エラー

スレーブ:デバイス動作停止イベント、オーバーフローイベント、サンプリングクロック周期エラーイベント、AD変換エラーイベント

 

使用手順

1.希望するプログラム名を指定し、プログラム実行させると、上記のような外観のウィンドウが表示されます。

  ソフトウェアのバージョンによっては外観が異なることがあります。

 

2.デバイス初期化処理

 ・デバイス名に、デバイスマネージャーで設定したデバイス名を指定し、[AioInit]ボタンを押します。

  指定デバイスの利用開始することをデバイスドライバへ通知します。

 

3.カウンタ/アナログ入力設定

 ・カウンタ(マスター)内の「チャネル番号:」設定で、希望するチャネル番号を指定します。

 ・カウンタ(マスター)内の「比較カウント値:」設定で、希望する比較カウント値を指定します。

 ・サンプリング(スレーブ)内のアナログ入力設定「レンジ:」を指定し、「入力方式:」も指定します。

  利用するデバイスによっては、デバイス上のジャンパーピンで入出力レンジを変更しないと設定が有効とならない場合があります。

 ・[カウンタ/アナログ入力設定]ボタンを押すと、上記の指定内容が、デバイスドライバへ通知されます。

 

4.サンプリング設定

 ・サンプリング(スレーブ)内の「チャネル数:」設定で、希望するチャネル数を指定します。

  なお、開始チャネル番号は0ch固定です。例えば、チャネル数 3を指定した場合、0ch~2chからのデータ入力となります。

 ・サンプリング(スレーブ)内の「内部クロック値:」設定で、希望する内部クロック値を[μsec]単位で指定します。

  指定できる内部クロック値の最小値は、利用するデバイスによって異なります。

  また、指定したチャネル数の値も考慮する必要があります。

  詳細は、[用語集]サンプリング クロックエラーの項目を参照ください。

 ・サンプリング(スレーブ)内の「停止回数:」設定で希望する取得データ数を指定します。

 ・[サンプリング設定]ボタンを押すと、、上記の指定内容が、デバイスドライバへ通知されます。

 

5.同期動作の設定

 ・[同期処理設定]ボタンを押すと、開始条件、クロック条件、停止条件が、デバイスドライバへ通知されます。

 

6.サンプリング動作

 ・[サンプリング開始]ボタンを押すと、開始条件「カウント比較一致」の待機状態となります。

  すぐに、アナログ入力のサンプリングは行われません。

 

7.カウンタ動作

 ・[カウンタ開始]ボタンを押すと、カウンタ動作が始まります。

 ・カウンタプリセット内の「プリセット値:」を指定し、[AioPresetCnt]ボタンを押すと、指定したプリセット値へカウント値がプリセットされます。

 

8.ステータスの取得

 ・[状態取得]ボタンを押すと、「カウント値:」および、「サンプリング回数:」の表示値が更新されます。

 ・カウンタ(マスター)内で指定した「比較カウント値:」と、カウント値が同じ値になると、「カウント比較一致」状態となり、アナログ入力のサンプリングが開始します。

 ・[サンプリング停止]ボタンを押すと、アナログ入力のサンプリングが停止します。

 ・[カウンタ停止]ボタンを押すと、カウンタ動作が停止します。再びカウンタ動作を開始するには、[カウンタ開始]ボタンを押してください。

 ・指定した停止回数までアナログ入力が完了、もしくは、アナログ入力のサンプリング停止すると、デバイス動作停止イベントが発生します。

  イベントが発生すると、「サンプリングデータ:」テキストボックス内に、サンプリングされたデータ値が表示されます。

 

9.サンプリングデータの保存

 ・[取得データファイルの出力...]ボタンを押すと、テキストボックス内に表示されたサンプリングデータを保存することができます。

  サンプリングファイル例:
  

 

10.終了処理

 ・[AioExit]ボタンを押し、現デバイス利用が完了したことデバイスドライバへ通知します。

  プログラムを終了させることなく、異なるデバイス(例:AIO001など)からデータ出力ができます。

  再び、データ出力処理を行う場合は、新たなデバイス名を指定の上、[AioInit]ボタンを押し、デバイス初期化処理を行ってください。

 

11.プログラムの終了処理

 ・ウィンドウ内の[閉じる]ボタンを押し、プログラムを終了させます。