AioSetTmEvent


機能

インターバルタイマに関するWindowメッセージ通知のイベント要因を設定します。

書式

Ret = AioSetTmEvent ( Id , TimerId , hWnd , TmEvent )

引数

Id [ VB.NET: Short ] [ C, C++: short ] [ C#: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

TimerId [ VB.NET: Short ] [ C, C++: short ] [ C#: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
タイマIDを指定します。

hWnd [ VB.NET: IntPtr ] [ C, C++: HWND ] [ C#: IntPtr ] [ Python: ctypes.wintypes.HANDLE ]
Windowハンドルを指定します。

TmEvent [ VB.NET: Integer ] [ C, C++: long ] [ C#: int ] [ Python: ctypes.c_long ]
イベント要因を以下の範囲からマクロもしくは数値で指定します。
TmEventはビット単位で以下のような意味を持ち、これらを組み合わせて指定可能です。

イベント要因

マクロ

インターバル成立イベント

TME_INT

00000001H

戻り値

Ret [ VB.NET: Integer ] [ C, C++: long ] [ C#: int ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

16000

TimerIdの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、タイマ動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

26000

TimerIdの値が使用しているデバイスの指定範囲外です

初期値

全てのデバイスでTmEvent = 0(イベント未使用)

説明

この関数で設定されたイベント要因は、イベントメッセージルーチンにメッセージとして通知されます。
メッセージの種類は次の通りです。

タイマメッセージ要因

マクロ

インターバル成立イベント

AIOM_TME_INT

1060H

タイマ機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。
コールバックルーチン(AioSetTmCallBackProc)との併用はできません。

使用例

タイマID0にインターバル成立イベントを設定します。

VB.NET

WndProc使用

Dim Ret As Integer
Ret = AioSetTmEvent ( Id , 0 , Handle , TME_INT )
 

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetTmEvent ( Id , 0 , m_hWnd , TME_INT );
 

C#

WndProc使用

int Ret;
Ret = aio.SetTmEvent ( Id , 0 , Handle , (int)CaioConst.TME_INT );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
handle = ctypes.windll.user32.FindWindowW(0, "割り込み")
Ret = ciao.AioSetTmEvent ( Id , 0 , handle , caio.TME_INT );
 



イベントメッセージルーチン

Visual Basic .NET使用時のイベントメッセージルーチン(WndProc使用)

Protected Overrides Sub WndProc(ByRef m As System.Windows.Forms.Message)
m.Msg
:メッセージ番号が渡されます。
m.WParam
:下位2バイトにIDが渡されます。上位2バイトは現在使用しません。
m.LParam
:イベントごとに固有のパラメータが渡されます。

Visual C#使用時のイベントメッセージルーチン(WndProc使用)

[System.Security.Permissions.PermissionSet(System.Security.Permissions.SecurityAction.Demand, Name="FullTrust")]
protected override void WndProc (ref Message m)
m.Msg
:メッセージ番号が渡されます。
m.WParam
:下位2バイトにIDが渡されます。上位2バイトは現在使用しません。
m.LParam
:イベントごとに固有のパラメータが渡されます。

Visual C++ (MFC)使用時のイベントメッセージルーチン

LRESULT CVC6Dlg::DefWindowProc(UINT message, WPARAM wParam, LPARAM lParam)
message:
メッセージ番号が渡されます。
wParam:
下位2バイトにIDが渡されます。上位2バイトは現在使用しません。
lParam:
イベントごとに固有のパラメータが渡されます。

イベントメッセージルーチンには、メッセージ番号、ID、イベントごとの固有パラメータの3つの引数が渡されます。
メッセージ番号、イベントごとの固有パラメータの詳細は表の通りです。

メッセージ番号

アナログ入力メッセージ要因

マクロ

インターバル成立イベント

AIOM_TME_INT

1060H

イベントごとの固有パラメータ

現在使用しません。