AioSetAiStartTrigger


機能

変換開始条件の設定を行います。

書式

Ret = AioSetAiStartTrigger ( Id , AiStartTrigger )

引数

Id [ VB.NET: Short ] [ C, C++: short ] [ C#: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
AioInit 関数で取得したデバイスIDを指定します。

AiStartTrigger [ VB.NET: Short ] [ C, C++: short ] [ C#: short ] [ Python: ctypes.c_short ]
変換開始条件を以下の範囲から設定します。
デバイスにより設定できる値は異なります。

0

ソフトウェア

1

外部トリガ立ち上がり

2

外部トリガ立ち下がり

3

レベル比較

4

インレンジ比較

5

アウトレンジ比較

10

イベントコントローラ出力

戻り値

Ret [ VB.NET: Integer ] [ C, C++: long ] [ C#: int ] [ Python: ctypes.c_long ]

戻り値

内容

0

正常終了

7

スタンバイモードから復帰したため、AioResetDevice関数を実行してください

10001

無効なIDが指定されました
関数に指定するIDは、AioInitで取得したIDを使用してください。

10002

ドライバを呼び出せません
始めにAioInit関数を実行しください。

11160

AiStartTriggerの値が関数の指定範囲外です

20001

使用しているデバイスではこの関数を使用することができません

20002

デバイスが動作中のため実行できません
この関数を使用するには、アナログ入力動作が停止している必要があります。

20003

他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません
他のプロセスがデバイスを使用しているときは、マルチプロセス対応関数以外実行できません。

21160

AiStartTriggerの値が使用しているデバイスの指定範囲外です

初期値

全てのデバイスでソフトウェア開始

説明

変換開始条件をレベル比較に設定する場合、AioSetAiStartLevel関数でレベル比較開始の設定を行ってください。
変換開始条件をインレンジ比較に設定する場合、AioSetAiStartInRange関数でインレンジ比較開始の設定を行ってください。
変換開始条件をアウトレンジ比較に設定する場合、AioSetAiStartOutRange関数でアウトレンジ比較開始の設定を行ってください。
クロックとしてイベントコントローラ出力を使用する場合、AioSetEcuSignal関数でイベントコントローラの接続を行ってください。
この関数を実行しただけではイベントコントローラの接続は変更されません。

アナログ入力機能を持たないデバイスでは使用できません。
デバイスが動作中の場合、この関数は実行できません。

デバイス別仕様

AI-1204Z-PE
AI-1204Z-PCI

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3、4、5、10です。

AI-1664UG-PE

AIO-163202G-PE
AIO-163202UG-PE
AIO-123202G-PE
AIO-123202UG-PE
AIO-163202F-PE
ADA16-32/2(PCI)F

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3、4、5、10です。

AIO-160802L-LPE
ADA16-8/2(LPCI)L
ADAI16-8/2(LPCI)L
AIO-160802LI-PE

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AI-1616L-LPE
AD16-64(LPCI)LA
ADA16-16(LPCI)L
ADAI16-16(LPCI)L
AI-1616LI-PE
AI-1664LA-LPE

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AD12-16(PCI)EV
AD12-16U(PCI)EV
AD16-16(PCI)EV
AD16-16U(PCI)EV
AIO-121601E3-PE
AIO-121601UE3-PE
AIO-161601E3-PE
AIO-161601UE3-PE
AI-1216I2-PCI

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AD12-64(PCI)
AD12-16(PCI)

設定可能なAiStartTriggerは0、2、3です。

AI-1604CI2-PCI

設定可能なAiStartTriggerは0、2、3です。

AI-1608AY-USB
AIO-160802AY-USB
AI-1608GY-USB
AIO-160802GY-USB

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AIO-163202FX-USB

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3、4、5、10です。

DEMO DEVICE

設定可能なAiStartTriggerは0、3です。

AI-1664LAX-USB

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AIO-121602LN-USB
AIO-120802LN-USB

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

AI-1608VIN-USB
AI-1608AIN-USB
AI-1608VIN-ETH
AI-1608AIN-ETH

設定可能なAiStartTriggerは0、1、2、3です。

CPS-AI-1608LI
CPS-AI-1608ALI

設定可能なAiStartTriggerは0です。

USBデバイスにおいて、変換開始条件をレベル比較(レンジ比較)にした場合の注意事項
USBデバイスを利用の場合、デバイスドライバの処理でレベル比較判断を行っています。
このため、レベル比較開始条件でStartAI()関数を実行すると、USBデバイスとデバイスドライバ間ではデータのUSB転送が始まります。
開始条件が成立する前であってもUSB転送が間に合わない場合、USBデバイス上のバッファがオーバフローエラーとなることがあります。
エラー発生した場合は、別途AioResetAiMemory()関数などを実行しエラー解除が必要となります。

なお、以下のUSBデバイスは、デバイス上の処理でレベル比較判定を行うように設計されています。
このため、開始条件が成立する前にバッファオーバーフローは発生しないよう改善されています。

AI-1608AIN-USB、AI-1608VIN-USB

使用例

変換開始条件をソフトウェアに設定します。

VB.NET

Dim Ret As Integer
Ret = AioSetAiStartTrigger ( Id , 0 )
 

C, C++

long Ret;
Ret = AioSetAiStartTrigger ( Id , 0 );
 

C#

int Ret;
Ret = aio.SetAiStartTrigger ( Id , 0 );
 

Python

Ret = ctypes.c_long()
Ret.value = caio.AioSetAiStartTrigger ( Id , 0 )
 

関連項目

AioGetAiStartTrigger