ステータスバイトとはスレーブの何らかの状態をマスタに伝えるための手段です。例えば、41Hが「スレーブ機器の実験データの終了」をあらかじめ決めておけば、マスタは41Hを受信したときに、「スレーブで実験データを終えた事」が認識できます。(スレーブが実験機器などである場合、ステータスバイトは決定されているのでその機器の解説書を参照してください。)
また、ステータスバイトはドライバ内で40HをORされています。ではなぜそのような処理をしなくてはならないか説明します。まず先に、NECのチップであるPD7210のレジスタの仕組みをSRQに関する部分を理解しなければなりません。
SRQに関する部分は、ライトレジスタの&HC7のDI6にrsvというポートがあります。その他のDI0~DI5、DI7はステータスバイトの値を持つことになります。マスタは、ビット(DI6)を見て要求がされているか否かを判断します。
例えば、「00101111(2FH)」をスレーブ側から送信するとマスタ側では「01000000(40H)」をORするので受信したステータスバイトは「01101111(6FH)」となります。
このようにDI6にはステータスバイトを持たせる事ができないのでDI6をステータスバイトとして使用することはできません。