機能
サンプリングバッファ上の転送位置を取得します。
書式
Ret = CntGetSamplingWritePointer ( Id , WritePointer , ScanCount , ScanCarry )
引数
Id 
 [ C, C++ : short ] [ Python: ctypes.c_short ]
CntInitで取得したデバイスIDを指定します。
WritePointer 
 [ C, C++ : int * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_int) ]
転送位置を返す変数のアドレスを指定してください。
ScanCount 
 [ C, C++ : int * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_int) ]
スキャンカウント数を格納する変数のアドレスを指定してください。
ScanCarry 
 [ C, C++ : int * ] [ Python: ctypes.POINTER(ctypes.c_int) ]
キャリーカウントを格納する変数のアドレスを指定してください。
戻り値
Ret [ C, C++ : long ] [ Python: ctypes.c_long ]
定義  | 
		値  | 
		意味  | 
	
CNT_ERR_SUCCESS  | 
		0  | 
		正常終了  | 
	
CNT_ERR_DLL_INVALID_ID  | 
		10001  | 
		無効なIDが指定されました  | 
	
CNT_ERR_DLL_CALL_DRIVER  | 
		10002  | 
		ドライバを呼び出せません。(ioctlに失敗)  | 
	
CNT_ERR_DLL_BUFF_ADDRESS  | 
		10101  | 
		データバッファアドレスが不正です  | 
	
CNT_ERR_SYS_MEMORY  | 
		20000  | 
		メモリの確保に失敗しました  | 
	
CNT_ERR_SYS_USING_OTHER_PROCESS  | 
		20003  | 
		他のプロセスがデバイスを使用しているため、実行できません  | 
	
その他のエラー(参照:エラーコード詳細)
初期値
なし
説明
サンプリングバッファ上で、どこまでデータが書き込まれているかを知ることができます。
スキャンカウント数が0で転送位置が0の時は、データが転送されていない状態を表すため、実際に書き込まれている位置はこの関数で取得できるスキャンカウント数のひとつ前のデータとなります。
なお、サンプリング回数は、64bitのカウンタです。
第3引数 ScanCountと、第4引数ScanCarryとを合わせて64bitのサンプリング回数となります。
ScanCountが下位32bit、ScanCarryが上位32bitとなります。
ScanCountにはカウント スタート後のサンプリング回数が入ります。
ScanCountの値があふれたとき、ScanCarryの値が1増え、ScanCountはゼロ(0)にプリセットされます。
CntResetDeviceまたはCntSamplingStartを実行すると、WritePointer、ScanCount、ScanCarryがリセットされます。
CntInit実行時はリセットされません。
使用例
サンプリングバッファ上の転送位置を取得します。
C, C++  | 
		long Ret; unsigned long WritePointer; unsigned long ScanCount; unsigned long ScanCarry; Ret = CntGetSamplingWritePointer(Id, 
		 &WritePointer, &ScanCount, &ScanCarry);  | 
	
Python  | 
		Ret = ctypes.c_long() WritePointer = ctypes.c_ulong() ScanCount = ctypes.c_ulong() ScanCarry = ctypes.c_ulong() Ret.value = ccnt.CntGetSamplingWritePointer(Id, 
		 ctypes.byref(WritePointer), ctypes.byref(ScanCount), ctypes.byref(ScanCarry))  | 
	
関連項目
なし