基本的なプログラミング

プログラミングをおこなうために、一番簡単な方法は、まずサンプルプログラムを実行して、動作を確認することです。

動作が確認できたら、サンプルプログラムのコードを参照して、使用している関数などを調べます。

関数の使い方は[各ドライバのリファレンス]-[関数リファレンス]に記載されています。

関数リファレンスには、Visual Basic.NETとVisual C#、Visual C++の設定例もあります。

ここでは、基本的なプログラミングの流れを説明します。(Visual Basic.NETの例で紹介しますが、他の言語でも同様です)

ドライバの初期化/終了とId

API関数ライブラリでは、デバイスを使用するために初期化を、使い終わったら終了処理をおこないます。

複数のデバイスを使用するため、初期化をおこなうと、使用するデバイスをあらわすIDが返ります。

これを条件設定や入出力などの関数で必ず指定します。

Visual Basic.NETでデジタル入出力ボードを使用する例

'Idを取得します。これは他の関数を実行するときに必要ですので、グローバル変数として宣言します。

Dim Id As Short    'Idを格納(グローバル変数)
Dim Ret As Integer     '戻り値
Dim InpBuf As Byte '入力データ

'初期化
Ret =DioInit("DIO080000",Id) 'デバイス名DIO080000のIDをIdに格納

'0ビットの入力値を取得(値はInpBufに格納)
Ret = DioInpBit(Id, 0, InpBuf) '初期化で取得したIdを指定

'終了処理
Ret =DioExit(Id)

複数のデバイスを使用する場合

複数使用する場合は、それぞれのデバイスに対して初期化を実行します。その為、Idも二つ宣言する必要があります。

Dim Id1 As Short  'Id1(グローバル変数)
Dim Id2 As Short  'Id2(グローバル変数)
Dim Ret As Integer    '戻り値
Dim InpBuf As Byte '入力データ

'初期化
Ret =DioInit("DIO080001", Id1) 'デバイス名DIO080001のデバイスを初期化
Ret =DioInit("DIO080002", Id2) 'デバイス名DIO080002のデバイスを初期化

'0ビットの入力値を取得(値はInpBufに格納)
Ret = DioInpBit(Id1, 0, InpBuf) 'デバイス名"DIO080001"の0ビットを入力
Ret = DioInpBit(Id2, 0, InpBuf) 'デバイス名"DIO080002"の0ビットを入力

'終了処理
Ret =DioExit(Id1)
Ret =DioExit(Id2)